困ったときのポメラ ここ2週間程度の生活で自分の支えとなったもの
ここ2週間ほどは、精神的に非常につらい毎日でした。
それを支えてくれたものがいくつかありました。
今回はその、支えてくれたものについてお話ししていこうと思います。
7月末のことでした。
長女が学校から家に帰ってきたあと、部屋のベッドで伸びている、という話しを私が帰宅後すぐに聞きました。
とりあえず体温を測ってみると38.5度。夏にこんな高熱がでることはあまりありませんよね。
ということで、新型コロナに感染しているのかも 、ということが頭によぎりました。
以前にもnote記事をアップしましたが、うちの家族のうち私以外はワクチン未接種ですので、かかってしまえば症状が派手にでる可能性があります。
とりあえず長女は自分の部屋にいたので、説明をした上でそのままほぼ隔離状態にしました。
そして、解熱剤とアイソトニックドリンクを買いに走りました。
濃厚接触者となり自宅待機となった
翌朝、検査に行ってみました。検査を受けるに当たっても、長女が陽性の可能性があるので、私の車には長女とワクチン接種済みの私のみで乗り込み、家内の車に長男と次男が乗り込んでいきました。
やはり、長女はコロナウィルス陽性でした。
この段で私も濃厚接触者になるので、5日間出勤停止 になりました。
うちに帰ってから、長女はなるべく他の人との接触を避けた方がよいのでそのまま自分の部屋に10日間こもってもらう ようにしました。
特に熱がでていたり症状が激しいときはウィルスを体外に排出している可能性が非常に高いと考えたので、私が長女の部屋のゴミを集めたり、食事の配膳・下膳を行い、食器を洗うのもマスクをしたまま私がすることにしました。そして、長女が入ったあと、しばらく換気をしてから私も入浴し、その後掃除もするようにしていました。
長女は最初の2,3日は40度に近い発熱 がありましたが、徐々に解熱傾向となり、発熱は治まりました。喉の違和感があった ようですが、それ以外の症状はなかったようです。
自分が陽性になってしまった
私の方は自宅待機開始から2,3日してから変な悪寒 がありました。しかし体温を測ると平熱 です。そしてその後喉がすこし痛く なりました。冷房をかけたまま寝ることが多いこの頃ですから冷房に当たったのかな 、と思っていました。
そして、出勤解禁日前日の夜は節々がだるくなり、全身倦怠感もありました。体温は平熱 でした。
出勤解禁日にも検査を受けたのですが、今度は私が陽性 でした。
感染の原因(探っても詮無いことですが)、換気をしっかりした上マスクをしっかりしていたのですが、車で2時間程度長女と検査時に乗り合わせていたこと 、そして長女のお世話をしている 、ということが原因になったのだろうと思いました。
そして、私の自宅療養が始まることになりました。
自宅療養が始まった
自宅療養を始めるに当たって、私が陽性であるのは仕方がないことです。そして、長女については無症状になってから時間がたっていたので、そして感染をもう経験しているので問題は少ないと考えました。
あとは家内、そして長男と次男をなるべく感染させない 、ということを方針として立てました。
自分を隔離した
自宅から数分のところに、お義父さんがこちらに来たとき用のアパートを借りていて、たまたまそのときはお義父さんは使っていなかったので、その部屋に自分を隔離することによって、感染の蔓延を防ごうと考えました。
自宅に帰ってきてから、当座の荷物をいくつか持っていき、部屋の中の掃除をし、療養の環境を整えました。
掃除は必要だったものの、生活に必要な最低限以上のものがありましたので、快適に生活ができる環境が整いました 。
50歳手前、中程度の肥満、持病あり(投薬あり) と言うことなので、急変の可能性がある程度ある と考え、保健所には医療強化型宿泊施設に入ることを希望する 旨を伝えてもらうことにしました。
今考えると、アパートの掃除をしているときが一番からだがだるくてしんどい と感じたときでした。
それでも熱はありません。喉の痛みはすこしでてくるようになりました。イガイガした感じです。全身倦怠感と関節痛がひどかった です。
食事は家内に持ってきてもらうことにしました。面倒くさいとは思いますが、まあ仕方がないか、と思えるぐらいの距離のところのアパートなのです。
保健所から電話がかかってきた
自宅療養を始めた翌日、居住している市の保健所から電話がかかってきまし
た。
そのときに、医療強化型宿泊施設に入る必要があるかどうかも含めてすこしゆっくりと話しをさせてもらいました。
保健所の方から症状の詳細な聞き取りがあり、どうやら私は初発症状が下痢で、長女の自宅療養を始めた翌日かその次の日ぐらいに感染が成立した、と考えてよさそう、という話しでした。
前段では特に述べていませんが、長女の自宅療養の次の日ぐらいから、すこしおなかが緩くなって、出勤前日にはおなかはかなりゆるゆるになっていました。特に食あたりを起こすようなものを食べていないのにおかしいな、と思っていたのですがそれがどうやら初発の症状だったようです。
電話がかかってきたときは初発症状がでてから5,6日目に当たる、ということでそこから宿泊施設へはいる調整をしていると、1,2日かかるので、施設にいる時間は数日になるだろう とのこと。
そして、症状としては特に問題がないこと、急変するときが心配なだけ だ、ということをお話ししました。
自宅療養を続行することにした
結局相談の上、医療強化型宿泊施設に入ることなく、自宅で様子を見ることにしました。
急変したときは市の相談ダイヤルに電話をする 、ということにしました。
日に日に症状がよくなりそうな実感があったのと、宿泊施設の場所を選ぶことができないので非常に遠いところに入ることになった場合、帰宅するのも大変になってしまいます。
そう考えるとアパートで隔離されてゆっくりするのもよいかと考えました。
このような状態を勘案してか、市の保健所は酸素飽和度モニターを貸してくれる ことになり、電話の翌日の朝に自宅に持ってきてくださいました 。ありがたかったです。
そして、毎日市の方には、体温や酸素飽和度、食事がとれているかどうかなどの質問の回答をネットから送る ことになりました。
そして毎日市の保健所から電話で安否確認が行われました 。
経過途中に嗅覚が完全に効かなくなったのと味がすこし分かりにくくなったことがありましたが、日に日に元気になっていきました。嗅覚と味覚も正常に戻りました。
市の保健所の安否確認が終わる頃にはほぼ普通の体調に戻っていました。おそらく発症は、初発症状の下痢のところでとれっていて問題なかったといえると思います。
その後
家族とはLINEや電話で連絡を取り合っていたのですが、私が隔離状態になってしばらくした頃、自宅では長女が自宅療養から明け、部屋を掃除することにしたようです。部屋の掃除は長女に任せることにして、家の窓をすべて開け放ち、掃除をしてもらったようです。
その日、そのすぐあとに長男は38.5度の発熱があったようですが翌日には快方に向かい平熱になったようです。しかしその後鼻声が続いていた とのことでした。
私の自宅療養が1週間を超える頃に、次男が40度近い発熱 を認めました。そして家内は喉の違和感 を訴えました。
おそらく、どこかから感染した のだと思います。
彼らは家からほぼでていなかったので、私か、長女から回り回ってうつったのかもしれませんでした。
幸い、長男は鼻声になったもののそのまま治っていった ようですし、家内も喉の痛みのみで平熱だった とのこと。次男は発熱は数日で治まって現在症状はほぼ無いようです。
もちろん家から皆でずに、家の中にあるもので生活をしたと家内は言っていました。
本日から仕事に復帰した
自宅療養開始から私は仕事に復帰 することになりました。家族に発症疑いの人がいますが、彼らとは全く接触がない状況を作っていたので、問題なし 、という話しでした。
執筆段階でもう1週間弱このような隔離された生活が続く と思いますが、なんとか乗り越えられた、と思っています。
心の支えになったもの
さて、この自分の隔離された自宅療養では、心の支えになるものがいくつかありました。
家族
やっぱりなんと言っても家族 でした。声を聞いたり、メールをやりとりしたりすることで、かなり精神的には安定したと思います。
長女は回復してきていると言っても心配でしたし、他の家族の様子もかなり気になっていました。
携帯などで連絡をとれることは重要 だと思いました。こういうときは普段よりは頻回に連絡を取り合うのがお互い一番安心だな、と思いました。
Kindle(デジタル読書)
自宅療養で隔離されている間、ぼーっとテレビを見る等のも普段なかなかできることではないので、それもよいのですが私は、デジタル読書をどんどん進めることにしました。
最初の数日は、感染によって体にはすこし負担がかかっていたのか、それなりに睡眠がとれていても、午前中、午後ともに1時間弱の睡眠が必要 でした。自然に寝落ちしている、という感じでした。それ以外の期間は読書で著作の内容に没入することで、精神的に安定を保つことができた と思っています。
電子書籍ですので、積ん読本については端末の中にすべては入っているし入っていなくてもネットからダウンロードが可能です。
紙媒体の本であれば、家内の手をいちいち煩わせることになるし、職場に置いている本などの場合は物理的にとりに行くのが無理な場合もあります。そのようなことを経験することなく、読みたい本を読みたいだけ読めた 、というのは非常によかったです。
電子媒体の書籍の強みを見せつけられる 思いでした。
ポメラ
デジタル読書をしているわけですから、今までに何度も記事にした読書ノートを読了後に作成する 必要がでてきます。また、読書ノートについては新しいワークフローを持ち込んだところで、きれいにルーチン化するかしないかの時期でもありました。
今回はポメラも持ち込んでいました ので、今回の自宅量療養でワークフローのルーチンかができたと思います。
一冊ずつていねいに作ることができたのもよかったと思います。
また、せっかくポメラを持ってきたのだから、ということで、自宅療養の日記 をつけてみました。
読み直してみると、療養をし出したときや、宿泊療養を断念したときなどは、やはりかなり心が揺れ動いていた のがありありと分かります。
ポメラで日記をつけることで、そのときの状況がありありと浮かび上がりました。そして、日記をつけることで自分の頭の中の整理もできていた ようで精神的に落ち着くことにかなり寄与したのではないかと思っています。
今しばらく、隔離の生活は続きますが(次男の症状が落ち着くまで)、結局みんな感染してしまいましたが、なんとか乗り切れそうです。
いろいろな人、もの、ことに感謝しています。
もし持っておけるのであれば、もっておいた方が良いもの
ポケットWi-Fi
今回持っていたらよかったのに、と言うものはポケットWi-Fiでした。隔離自宅療養を始めたときにネットを見て、短期レンタルしようかと思いましたが、なかなかの値段です。PCも持ち込んでるし、タブレットも、iPadも、と欲張ってしまうと通信量が莫大になります。制限なしのものにすると結構値段がします。
ごく短期の場合は、スマホのデータ通信の契約を一時的に変更して、最大量のものに替えるなどを行った後にテザリングで運用する方が簡単かも知れません。小理屈野郎は、そのようにしました。
まとめ
今回長女から始まる新型コロナウィルス感染を経験しました。私自身も感染し、最終的には家族全員が程度の差こそあれ感染する事態になりました。
幸い、誰も症状としては重症なことにはならず自宅療養でしのぐことができました。孤独になりがちな自宅療養ですが、家族、そしてポメラやKindle電子書籍専用端末などの助けを借りて、精神的にも落ち着いた時間を過ごすことができました。
平常運転の状態に戻っても、デジタル読書を続けて精神的な平穏を保てればと思いました。
なかなか大変でしたが、いろいろ学ぶところも多かったです。
仕事をしていても、社会の様子を見ていても、新型コロナウィルスは今までのいろいろな問題をあぶり出しているような気がしていましたが、今回は特にそれを感じました。
その中で変わりつつあるところも思ったよりたくさんある ようです。そんなことを感じた一件でした。