続・思索ネタについて ポメラのアウトライン機能を考察する
note記事は基本的にポメラで全て入力しています。
特に思索ネタについてはポメラのアウトライン機能を最大限活用しています。
今回はポメラのアウトライン機能について、少し深く考察してみようと思います。
ポメラをアウトライナーとして使ってみて
最近文章術や執筆についての著作をKindle本、書籍として紙媒体で刊行されたもののKindleバージョンを問わずに読んでみましたが、やはりアウトプットを心がけるのであれば、アウトライン機能は外せないと思うようになりました。
実際にアウトライン機能を使い出すことによって今までちょっとした心のつぶやき、と思っていることの内容をポメラ(アウトライン表示モード)上で拡張し、実際に言葉としてみて、自分の思考を少し整理し、最終的に収束させる、ということがなんとなくできるようになってきました。
たいしたことができていない小理屈野郎でもこのプロセスを経て記事ができたときの充実感はかなりのものです。
それにつれて、ポメラのアウトライン機能を使っていて良かったと思うところと問題点が少しずつ浮き彫りになってきています。
それぞれあげてみましょう。
よい点
・見出しの構成がしっかりと決まっている場合は、見出しを見ながらガシガシ執筆ができる
この執筆中の没入感はたまらない快感だということに気づきました。
構成を見直しながら執筆することができるため、途中で中断があってもすぐに思考の向きが執筆モードに入ります。
・何か書き出すとそのまま勢いに乗れる
これはポメラのハード的な特性も影響しているのかも知れないです。最初は乗り気ではなくても少しずつ文章を入力していると徐々に執筆モードに切り替わってきます。
強いていえば「ゾーン」みたいな感じでしょうか?
ここに入って執筆すれば、荒削りな場合でもそれなりの記事ができます。
ポメラはインターネットで寄り道をしたりすることができないし(インターネットで資料を見る場合も実際に手書きで他の書籍を参考にしているような感じになってきます)、画面もそれほど大きくないので執筆に集中できるようです。
問題点
・2ペイン表示になっている
これはいいところでもありわるいところであるかもしれません。
見出しは全てを表示できるわけではない(左ペインの見出し表示はサイズ固定となり、階層が深くなるとどんどん見にくくなる)。
これでは階層が深くなったり、一つの見出しが長くなってくると、内容が見えずに難渋します。
少なくとも2ペイン表示の左側だけの表示ができるようになり、見出しだけの編集ができれば言うことなしだと思います。
ただし、構成を見ながら執筆、というスタイルの場合は現在の表示でもかなりいいです。
構成を考えるときは現在の2ペイン表示ではしんどい場合もあるということです。
・改行した時、同じ階層で次の項目を入力できるようになっていない
これはどんどんとアイデアを出ているときに面倒なことになります。
ですので現在はとりあえず文章の断片や単語などを改行してドンドン打ち込み、最後に見出しのコントロール記号を付けていくということをしています。ちょっと面倒ですね。
ここで思考が打ち切られることになるので、少し残念に思っています。
プロダクト型のアウトライナーの特性
私がこだわっているポイントは、アウトライナー系の著作を読んだ内容から考えると、プロダクト型のアウトライナーとプロセス型のアウトライナーの違いになると思います。
ここでプロセス型のアウトライナーとプロダクト型のアウトライナーについて解説したいと思います。
プロダクト型とプロセス型のアウトライナーについて
改善の希望
もしポメラの新機種が実装されるのであれば、アウトライン機能をもう少し充実させプロセス型・プロダクト型のアウトライナー両方の基本的機能(全部網羅をする必要は無いと思います)を実装してもらえると小理屈野郎としては一番ありがたいと考えています。現状としては、プロダクト型については十分実装されているので、プロセス型に関わるものをもう少し実装していただければと思っています。
ネットをいろいろとぶらついてみていると、ポメラのアウトライン機能はVZエディターを参考にしていて、それには上記のようなプロセス型のアウトライナー機能は実装されていないとのことでした。
ということは設計思想上、これ以上の機能を実装しないと考えているのかも知れないなとも思っています。
まとめ
思索ネタの作成を通じて、ポメラのアウトライン機能の小理屈野郎の感じている使い勝手についてまとめてみました。
ポメラのアウトライン機能はどちらかといえばプロダクト型のアウトライン機能と考えられ、考えて執筆することを1台のマシンでやり遂げるにはプロセス型の機能もあったほうが良いことが分かりました。
今後、新機種誕生(ポメラ界隈ではいつも話題になることです)や、ファームウェアによる機能アップの時にかなえて欲しい機能についてまとめました。
最後に
執筆スタイルは人によって全く異なるようだし、自分自身ではプロセス型のアウトライン機能が必要そうだと現在は思っているけれども実際使ってみると、いらないと言うことになるかも知れないなあと思っています。
アウトライン機能についての著作を読んでいると、プロセス型を使ってその後は普通にWordで執筆する人も居れば、プロセス型を使いその後にプロダクト型で執筆をする人も居ます。
プロダクト型だけで書けるひとというのはあまり見かけません。そういう意味でも、ほぼプロダクト型だけで執筆している小理屈野郎はちょっと不安になっているのかも知れないなあと思いました。
それを解消するためにもプロセス型は、Windows上やAndroid上、ブラウザ上ものを試してみるのもいいかなと思っています。しかしすぐにその段階に踏み出していないのは、プロセス型のアウトライナーで出来たモノをまたポメラに移し直したり、と言うことが結構面倒だと思っているからです。
現在は次善の策(?)として、ファイル構成を、「ネタの断片」とし、ネタと思われるキーワードを一つのファイルに入れ込んでみています。(これはプロセス型のアウトラインソフト、WorkFlowyの考え方のようです)。
そういう経緯の中でポメラにもう少しプロセス型の機能を実装してもらえればなあと考えたのでした。
執筆に関わることことを2回に分けて思索してみましたが、現時点では、小理屈野郎にとってはポメラが一番思索や執筆に適しているものだと考えています。