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日帰り小雨☔の金刀比羅宮
3月12日、平日。この日は息子の中学校が卒業式で、息子は休み、奥さんも休みでした。では、私も休みを取れば、混雑の少ない観光ができるのでは…ということで仕事を休暇にしました。
やはり香川県に行ってみよう。うどんが好きな上に、美味しいうどんが安価で食べられるので、食を悩むことなく決めることができる観光になるのが心地良いです。
昨年、善通寺や丸亀などを訪問した時に、息子が金刀比羅宮に行ってみたいと言っていました。私と奥さんは20年ほど前に行ったことがありました。久しぶりに行ってみようということになりました。
天気予報は雨☔しかし、なかなか家族揃って平日休みなどという日もありませんので、出掛けてみました。
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以前に訪問したことはあるものの、ほとんど記憶にありません。当時はかなり遠方に住んでいましたので、泊付で訪問したのを覚えています。
のんびり出発しましたので、到着したのはお昼前。
うどんを食べるかな…。界隈には「讃岐うどんの店」という感じではありませんが、観光客向けにうどん屋さんが何店舗かあります。
一番広そうで、一番目立つ「てんてこ舞」というお店に入りました。平日のお昼前なので、空いていました。休日にはかなり混雑するお店のようです。
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よそ者の私からすれば、観光地にも関わらず、安価でこの美味しさのうどんが食べられれば大変に幸せなレベルです。
表参道に並ぶお店達は以前訪問した時に比較して、とても綺麗なお店に様変わりしていた印象です。京都の清水寺の参道を縮小したようなイメージです。
うどんを食べ終わると、雨がポツポツ…霧雨のような雨です。昼過ぎには上がりそうな予報の日でしたが、小雨が夕方まで残ってしまいました。
金刀比羅宮と言えば、急で長い階段です。以前はもっと暖かい時期に訪問して汗だくになって登った記憶があります…。
平日で雨でしたが、案外参拝者が多いです。アジア系の外国人観光客も多いですが、卒業旅行シーズンだからか若者のグループも多かったです。
👨ちょっと、雨が止むのを待ってから登るよ。傘差すと疲れるし…。
…しかし、全く止む気配がありません。仕方なく傘を差して登り始めました。置いてけぼりになりましたが、いつものことです…。
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本宮まで785段。奥宮までは、1368段あるそうです…。最初は階段脇にお土産物屋さんや飲食店があります。以前訪問した時には、お店の前に「ご自由にお使いください」と書かれた杖が置いてあった記憶があります。杖を返却する際に、お土産ものを買わされる…と噂でした…。現在は杖自体が有料になっていました。
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大門から150メートル程続く石畳の道は、桜馬場と呼ばれます。春、爛漫に咲いた桜が道の両側から枝を交えるお花見の名所です。
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参道の途中には小さな社がたくさんあります。
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天保8(1837)年に竣工した社殿は、高さ約18m、銅板葺総欅造二重入母屋造の荘厳な建物で、御本宮と間違える参拝客もいるほど。天保美術の粋を集めた華麗な装飾も見事で、上層の屋根裏には巻雲、柱間や扉には人物、鳥獣、草花の彫刻が施されています。
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ここで、642段目です。あと少し…。
「賢木門」(さかきもん)はその昔「逆木門」と書きました。長曽我部元親により献納されたのですが、建築の際に一本の柱が逆さまに取り付けられてしまい、「逆木門」(さかきもん)と名付けられました。 明治12年(1879)の改築の際に、「逆」の字を嫌い「賢木門」と書くようになりました。
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真須賀神社
真須賀神社の御祭神は、建速須佐之男尊と、その后神である奇稲田姫尊です。八俣大蛇退治の天叢雲剣の神話に登場する勇武絶倫の神様であり、大国主神の御祖神です。
この真須賀神社の少し手前に手水舎があります。その手前に唯一1段下がる階段があります。実際には本宮までは786段の上がる石段があるのですが、「なやむ」で語呂が悪いことから、1段下がる階段を造ったそうです。ということは、実際には787段あることになります。
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最後にこの133段の石段を登れば本宮です。季節がまだ涼しかったせいか、また距離もそれほど長くなく思ったほど疲れませんでした。京都の伏見稲荷大社や鞍馬寺との比較になります…。ただ、1段の段差が大きいのが金刀比羅宮の特徴かと思います。
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参拝を済ませます。奥さんと息子は見当たりません…。やはり…。奥社に向かったのでしょうか…。私も奥宮までは行ったことがありませんでしたので行きたかったのですが…。少し足腰悪い上に、雨が降っているのでちょっと遠慮しておこうかと…。あと600段近く追加で登らないといけないですし…。
奥社までは、ここから1.2km、583段あるそうです。奥社まで行っていれば毎度の疲労困憊状態になっていたことでしょう…。
先に下りておくようにとの指令がありましたので先に下ります。
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以前訪問した時は快晴で、景色が良かった記憶があります。この日は小雨な上に、霧がすごくて何も見えませんでした…。
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下ります。
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ようやく雨があがりました。
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息子と奥さんが下りてくるのを待ち、旧金毘羅大芝居(金丸座)に向かいました。
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天保6年(1835)に建てられた現存する日本最古の芝居小屋。年3回の「市立ち」の度に仮設小屋で歌舞伎興業などを行っていましたが、江戸時代中頃から金毘羅信仰が全国的に高まり、門前町の形態が整うにつれ常小屋が必要となりました。設置は多数の庶民にも求められ、富籤(現在の宝くじのようなもの)の開札場を兼ねた常小屋として建てられました。
「金丸座」の名称は明治33年につけられたものです。昭和45年に国の重要文化財に指定され、昭和47年から4年間の歳月をかけて現在の場所に移築復原しました。昭和60年から「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が開催され、四国路に春を告げる風物詩となっています。また、平成15年度に復原及び耐震構造補強工事(平成の大改修)が行われ、調査中に発見された痕跡を検証し、「ブドウ棚」と「かけすじ」 を復原してより江戸時代の情緒あふれる姿に再現されています。
映画「男はつらいよ寅次郎の縁談」「写楽」「阿修羅城の瞳」「UDON」「最後の忠臣蔵」のロケ地にもなりました。
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芝居小屋など初めてです。入った瞬間、すごい!と思いました。久しぶりに経験値が上がった感じです。木造の趣ある建物。ツルツルピカピカ輝いている床。客席と舞台、花道。色鮮やかな照明。江戸時代に建てられたものだと思うと感慨深いです…。
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舞台の地下にも降りられます。
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回転舞台を廻す装置などがあります。
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疲れていたので、2階席の畳の上で、15分くらい横になっていました…。開放感があり、不思議な気持ちよさがありました。
せっかくなので、もう少し琴平界隈をぶらぶら…
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刀の鞘のような形をした浮橋です。最初は、今の「一の橋」の所に金毘羅参詣の本道に架かる橋として寛永元年(1624)時の別当宥げんの手によって架橋されました。「げん」は目へん+見の文字です。
架橋以来幾度となく災害にあい、天明の大改造を経、明治2年(1869)に現在の姿通りに建築され、明治38年(1905)現在地に移設されました。昔は誰でも通行出来ましたが、大正11年(1922)に一般の通行を禁止、今では金刀比羅宮の神事以外は通行が禁じられています。
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1860年に完成した、高さ27メートルの日本一高い灯籠で、国の重要有形民俗文化財に指定されています。瀬戸内海を航海する船の指標として建てられ、船人がこんぴらさんを拝む目標灯となっていました。
高い石の基壇の上に木製の灯台が築かれ内部は三階建て、壁に江戸時代の人々の落書きが今も残されています。
歩き疲れました。締めにはやはり、日帰り温泉。疲れを癒やします…。
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平日ではありましたが、観光地はそこそこ混雑しているのがわかりました。休日だと、もっとすごい混雑なのでしょう…。
自由に外出できるのが、幸せに感じられます。