水槽のある生活①
金魚は突然やってくる
2019年10月突然その日はやってきました。
それは地元の町内会のお祭り。
1回50円の金魚すくい。
当時は小学3年生だった息子が金魚すくいをやりたがったのでさせてあげました。息子にとっては全く初めての経験。あっという間にポイは破れてしまいました。
しかしながら、すくえなくても、もらえるのが金魚すくい。3匹の和金(小赤)をもらいました。
さて、どうするべきなのか?すぐにスマホで検索。「金魚すくいの金魚は弱っているので一刻も早く帰宅しましょう…」との記事が。
まずは飼育設備を調えないと…
私は20年以上前の学生時代に熱帯魚の飼育経験はあったので何を揃えるべきか?についてはおおよそわかります。すぐに近くのホームセンターに行き、「初めての金魚飼育セット」を購入しました。
30センチ水槽
エアボンプ
濾過フィルター
作り物の水草
試供品のエサ、カルキ抜き
これらがセットで1,980円。
久しぶりに水槽を目の前にして、気持ちが高ぶります。若かりし日の趣味をもう1度…
帰宅してまずは金魚たちをバケツに移して、水槽をセッティングしました。1時間ほど経過させて、水温がバケツの水と同じになっただろうとみて、3匹の和金たちを水槽へ…
(後から調べると、1日くらい塩水浴をさせるのが良いみたいですね)
かわいい和金たち。よく観察してみます。
すると…3匹の内2匹は何だか形がおかしい。魚の形はかろうじて保ってますが、ヒレが短く頭の形も変です。色も薄い。おそらく奇形の金魚。残りの1匹は「これぞ魚」というような完璧なフォルム。色も濃い赤で、小赤の鏡のような金魚です。
翌日、早速明暗が分かれてきます。まず、奇形の1匹が亡くなりました。もう1匹も身体に黒い斑点のようなものが見えます。
奇形で無い1匹は、特に問題は無さそう。
さらに3日後、斑点の1匹も亡くなります。
…あと、1匹。立派なこの1匹だけは何としても…。
しかし、何だか元気が無い…よくみると黒い斑点のようなものが…作り物の水草の後ろにジッと隠れて耐えている感じです…
とりあえず、半分水換えをしてエサをあげるのを止めてみる。
さらに2日後。よかった…。黒い斑点も消えて元気に泳いでいました。
開始から1週間。ここまでくれば、少しずつ水槽の水も安定してくるはず。一安心です。
名前をつけました。赤いので「赤太郎」です。
安易なネーミング。そうしないと覚えられないのです…。
仲間を増やしてあげる
自分の力も至らず、1匹だけになってしまった金魚。やはり1匹では寂しそうです。
スイスでは金魚を1匹で飼ってはいけない法律があるほど、寂しがり屋な生き物です。
かと言って相性が悪い金魚を一緒に飼うと生命を落としてしまうこともあります。
今いる和金は動きが速くて強い金魚。これと同居できそうな金魚を調べます。同じ種類でも良いのですがどうせなら色んな金魚を飼ってみたい。
調べたところ、和金と相性が良いのは、コメットや朱文金といわれる金魚。
さっそく、近所のペットショップへ行きました。
まず目に入ったのが「ブリストル朱文金」と書いてある金魚。色、柄も変わってて、ヒラヒラ泳いでて可愛い。決めた!
金魚って、最初から○○を買いに行こうとはなりません。その日その日、お店で出会う金魚の中に、自分の好みがいるか?…いれば買いますし、いなければ買いません。同じ種類の金魚でも、色や柄、性格が違います。お店でタイミングよく出会えるか?出会えないか?で決まってきます。
ブリストル朱文金と思われる金魚を購入しました。…そう、思われる…調べていくうちに、成長していくうちに、この金魚はどう見ても、違う種類であることがわかっていくのでした。
名前は「ぶちこ」にしました。ぶち柄だからです…
優しい目をしているから、勝手にメスにしました。後にこれは正解だったことが分かります。
もう1匹増やしてみる
金魚って、過密になればなるほど、飼育難度は上がります。しかし、2匹では寂しい…
なので、また探しに行きました。
目に止まった黄色い金魚。レモンコメット。稚魚がたくさん売ってありました。中に1匹だけ、群れから離れて底の餌を探している。形も他の子達は細長いのに、1匹だけ鯛のように丸みを帯びています。気に入りましたので購入しました。
名前は「きたろう」にしました。
水槽を大きくする
金魚は3匹になりました。しかし奥さまからの一言…
「人間も3人ってなかなか難しいよね?2匹の相性が良過ぎたら1匹は仲間外れになるかも。4匹の方が良いんじゃない…?」
なるほど。確かにそうかも知れない。では、もう1匹検討しよう。ただ、30センチ水槽では狭い。金魚たちの成長速度は早いです。みんな15センチくらいには成長する種類です。
先に水槽を買おう。
ホームセンターに行き、水槽を選びます。60センチの水槽が欲しかったですが、スペースの問題もあり45センチのワイド水槽を購入しました。ワイドだと奥行が長く、水をたくさん入れることができます。
環境も調ったので、もう1匹を探します。
いました。和金たちとの相性もよく、いかにも金魚という見た目の「朱文金」です。赤、白、黒のバランスが良い。片目に少し黒い模様が入ってて個性的。気に入ったので購入しました。
名前は「ぶちお」にしました。
とりあえず、色合いも良く、みんな仲良しの4匹。
当面これで落ち着くかな?と安堵していました。
しかし、間もなく予想もしていなかったことが起きてしまいます…金魚飼育を始めて約3ヶ月が経過していました。
…つづく
読んでいただきありがとうございました🍀