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日本一小さな街の名前で生まれた名物【埼玉県蕨市】

今回は前回の東京都立川市からのしりとりで、埼玉県蕨(わらび)市とその名物をご紹介します。

蕨市を調べてみると、一級品と認められた名産物や、同じ名前だからこそ作られたお土産がありました。


埼玉県蕨市とはどんな街?

蕨市は埼玉県の東側に位置し、さいたま市や川口市と隣接した街です。

江戸時代までは宿場として栄え、今に残っています。

蕨市は全国の中で最も面積の小さな街としても知られています。
人口は約7万5千人。
それにより人口密度も全国で最も高い結果になっています。

蕨市では毎年「青年祭」と呼ばれる催しが1946年(昭和21年)から開かれています。
実はこれが現在全国で行われる成人式の基礎になりました。
蕨市は成人式発祥の地でもあるのです。


江戸末期に開国され生まれた織物

蕨市の名産品として有名なのが双子織(ふたこおり)です。

江戸時代末期、ペリー提督が来航したのちにそれまで鎖国をしていた日本は開国をし、外国との貿易が始まりました。

最初に港が開かれた横浜港に運ばれる様々な外国製品の中で、後に双子織のもとになるのがイギリス製の紡績綿糸と当時最新の化学染料です。

蕨の機織り先覚者である高橋新五郎翁を始め当時の機織り職人さんたちがこのイギリス製の綿糸を使い織り出したのが双子織です。

双子織の特徴はストライプ柄です。

今となっては珍しくもないストライプ柄ですが、時は江戸末期。
それまでは見たことのなかったストライプ柄の斬新さと珍しさから、外行き用の柄として大流行しました。

明治以降もさらに改良が重ねられ、日本の職人が生み出す確かな技術と新しいファッションの融合は蕨の街の一大名物となります。

しかしその後は産業革命に押されてしまい双子織の生産も次第に減ってしまいます。

ですが蕨市では名物としてこの双子織が受け継がれ販売されています。

独特のストライプ柄、上質な生地、そして職人の技術が合わさった双子織をぜひご覧になってください。




蕨市のわらび餅

蕨市のもう一つの名物が、わらび餅です。

わらび餅の名産地は古くから静岡県や奈良県などとされています。

埼玉県の蕨市ではわらび餅の歴史はそこまでありません。

ですが、「蕨市には地元のお土産が少ない」という声があり、
新たな名物を作るためにと蕨ブランド協会さんが生み出したのが“わらびの蕨もち”です。

しかも、ただわらび餅を作るだけではなく「100年後も愛されるホンモノ志向」というコンセプトを掲げ、
実際に京都府や奈良県の老舗わらび餅店を訪ね味や製造を学び2年の月日をかけて作られました。

お土産として日持ちがしつつ、かつ生のような口溶けと食感があります。

サイズも一口サイズで小さく女性やお子様でも食べやすくもされており、みずみずしい生地に包まれた上品な甘さのこし餡が特徴です。

蕨市の新しい名物であるわらび餅をぜひ食べてみてください。


ここまで蕨市についてと、蕨市の名物についてご紹介をしてきました。

ですがまだ紹介しきれていない蕨市の魅力はたくさんあります。

ぜひこちらから調べてみてください。


次回は蕨(わらび)市からのしりとりで、“び”から始まる街とその名物についてご紹介します。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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