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人を超えたらしいが彼女は超えられないアダルトグッズ
※アダルトな内容も含むので要注意
彼女がいわゆるアダルトグッズを買ってくれた。
「あまり相手してあげられていないから」
という理由には、申し訳なさからなのか、浮気防止からなのかわからない。
行為がなければ浮気をするのではという認識だと少々心外だが、男という生物全体が過去にしてきた行いの歴史を振り返ると、自分も男という生き物の中の1匹としてはマイナスイメージの払拭に貢献しなければなるまい。
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とにもかくにも、せっかく買ってもらえるのだからと、お言葉に甘えることにした。
買いに行ったお店の店内にはモニターがあり、以前テレビで放送されていたのであろう深夜番組の一幕がエンドレスでリピート再生されていた。
アダルトグッズの特集番組だったのだろうか。
ゲストとして招かれた専門店の店員さんが、
「完全に人を超えています」
という発言をして驚きと笑いが起きている。
それを見て彼女は不安にもなっていたようだが、すでに購入は決めていたのかそのまま買ってくれた。
それはピンク色をしたシリコン製でできていた。具体的な形状については省略したいと思う。
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とにかく、さっそく後日に家でひとりで使ってみた。
グッズの存在はずいぶん前から知っていたとはいえ、実際に使ってみるのはほとんど経験がない。
人を超えるという事前情報に半分は恐る恐るながらも、もう半分の期待感に従って使ってみる。
結果をひと言で表すならば、
「彼女を超えるものではなかった」
当たり前と言われれば当たり前である。
物理的な感触では、たしかに気持ちはいい。
しかし、彼女と過ごすその時間に比べれば、圧倒的に物足らない。
それは刺激の面でも、温もりの面でも、なにより感情も含めて、彼女ほどの気持ちよさはない。
浮気防止はもとより必要ないとして、相手ができないことでの代替えとするならば、買ってもらっておいて申し訳ないがあまり役には立っていないかもしれない。
使うほどに彼女の良さに気づいていく僕の身体と心は、どんどんと彼女を抱きしめたいという欲求が膨らんでいく。