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ママ×介護士|この仕事を続ける意味 vol.13

富山県内を中心に「ジブンらしく生きる」ことを大切にしている女性にお話を聞き、それを記事にして多くの方に見ていただくことで、「ジブンらしく生きるヒント」を多くの女性へ発信したり、誰かの「やりたい」気持ちを後押しできたら…という願いから、『この仕事を続ける意味』という記事をシリーズ化。

第13回目は、富山県内で介護士として働くA.Tさんにお話を伺いました。

【プロフィール】
A.Tさん
職業:介護士
家族構成:夫・子ども3人(9歳、3歳、1歳)

◯何故その職業に就こうと思ったのですか

昔から、おじいちゃん、おばあちゃんが大好きでした。また、私自身、母子家庭だったため、おばあちゃんに身の回りのお世話をしてもらいました。ですから、子供のころから「介護士になりたい」と思っていました。
介護の学校へ進学してからは、実習やレポートもあり、大変でしたが、無事に試験に合格し就職できたことはとても嬉しいことでした。

◯子育てとその仕事の両立で「大変だ」と感じる事と、その乗り越え方について教えてください

独身時代は夜勤もしていましたが、出産後は夜勤を免除してもらっていました。その後、自身で異動願いを出し現在はデイサービスで働いています。
日中のみのお仕事で、平日のお休みもあるため、子供の行事のために希望休をいれることもできて働きやすい環境だと感じました。
しかし、利用者さんの入浴やトイレ介助もあるため肉体的にはとても重労働です。もちろん、男性の利用者さんや、自分より大きな利用者さんもいらっしゃるため、今まで何度も腰を痛めました。そのまま、自宅では子供たちに「だっこ、だっこ!」と泣かれ、おむつを替え、お風呂に入れる。そんな毎日で週末はとても疲れます。
私のリフレッシュ方法として、休日はのんびりして過ごし、夕飯もお惣菜や生協の活用をする日をつくったり、9歳の長女にお世話を頼んで少しお小遣いをあげたりしています。
そんな風に夫や長女の手を借りながら、なんとか生活をしています。

◯もう辞めたいと思ったことはありますか。その理由やエピソードをお聞かせください

以前、2番目の子が入院したことがあり、私は付き添いのため、お休みをもらい一緒に入院していました。入院は4日ほどだったのですが、退院後にすぐに保育園に預けることもできなかったため、1週間ほどお仕事を休んでいたことがありました。その時、夫と夫の両親に子供たちのことを頼んでいたのですが、末っ子がママに会えない寂しさからノイローゼ気味になってしまい、反動で夜泣きがひどい毎日でした。
私も、これ以上お休みするわけにもいかないので、出勤していたのですが、私が休んでいた1週間で利用者が何人か入れ替わっており、自分自身も夜眠れていなかったこともあり、利用者の投薬を間違えてしまったことがありました。幸い、生死にかかわるような薬ではなかったのですが、事故報告書や上司への報告と業務がたくさん重なり、とても落ち込みました。
「夜眠れていれば、こんなことにならなかった」
「1週間も仕事を休んでいなければ、こんなことにならなかった」
と両立の大変さが身に沁み、自信を失いました。
あの頃は、先輩や同僚に助けられ、慰めてもらいとても救われたなと、感謝の気持ちでいっぱいです。

◯今もその仕事を続けている理由やこれからの夢について教えてください

人生の大先輩の利用者さんとたくさん笑ったり、色んなことを教えてもらったりと、楽しい毎日を過ごしているなと思っています。体力的に大変な仕事ではありますが、おじいちゃんやおばあちゃんが大好きです。だから、今も続けていられると思います。
妊娠中も、利用者さんに大きくなっていくお腹をたくさん撫でてもらいました。「風邪ひかれんよ。」「お腹冷やされんよ。」と自分の孫のように思って下さる方もおられて、幸せです。
クッキングやお花見、ドライブなど、ご自宅では、体験できないことをたくさん企画して、利用者さんとたくさんの思い出をつくり、「あ~楽しかった」と言ってご自宅まで送り届けることができるよう、私もまだまだ頑張っていきたいと思います。



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