私とマリオ
ゲーマーとしてマリオは私にとってある意味ルーツとも言える存在だ。
ただし好きかと聞かれれば答えはNOだろう。では嫌いなのかと言うとそれも違う。よく分からないというのが正直な所だ。
私とマリオの出会いはかなり幼い頃になる。たまたま知人から貰ったゲームボーイとスーパーマリオランド、初めて所持するゲームだった。起動するまではかなり興奮したが、結局一時間程で止めた。電池切れなのもあったが単純に飽きてしまった、当時の私にとっては難しすぎたのだろう。何度も死んでその度に最初のステージからやり直す。堪え性の無いクソガキにはクリア出来なくても仕方がないのかなと当時を振り返る。
そして他のソフトを買ってもらう事もなく2年近くマリオだけの状態が続いた。たまに思い出した時に引っ張りだし遊ぶ、クリアする前に電池切れになり仕舞う。気が付けばマリオに対して苦手意識が芽生えていた。
状況が変わったのはその少し後、64でスマブラが発売されたあたりになる。瞬く間に学校でも人気ゲームになり、当然の様に私も夢中になった。毎日の様に友人宅に集まり遊んでいたが、苦手意識のせいかマリオには全く触れず、サムスやカービィばかり使っていた。
当時、私はとにかく弱かった。今思うと皆ゲーム機本体とソフトを持っていて、自宅で幾らでも練習出来るのだから勝てないのも当たり前であるが、常に下位なのが嫌で友人にアドバイスを貰ったのがマリオを使う切っ掛けになった。曰く平均的な能力値と技で癖が少なくマリオを使いこなせれば自然と上手くなるというのが友人の言だ。渋々マリオを使い始めたが、実際強くなれたかは置いといて、癖の少なく使いやすかった事もあり持ちキャラの一人になり、この関係はGC、Wii、switchと長い付き合いになる。
その後もマリオカート64やマリオテニスと何だかんだマリオと関わる機会があり、相変わらず2Dマリオに対する苦手意識はあったが、キャラクターとしてのマリオに対する苦手意識はほぼ払拭されていた。この関係性は大人になった今でも変わらず、気が付くと何時も近くにいるし、付かず離れず今後も変わらないのだろう。
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