「子育ての吹田」をつくる市民街宣①中学校給食について
吹田市長選挙は最終盤。4月19日にイオン吹田店前で、阪口よしお市長候補を応援する子育て世代を中心にした街頭宣伝が行われました。阪口候補への応援スピーチを紹介します。
中学校でも小学校のようなあたたかい全員給食を
私には、3人のこどもがいて、一番下の子が中学校に通っています。今日は、中学校給食のことについてお話させていただきます。
吹田市の中学校では、10年前から中学校給食として、希望者だけが申し込む形式の選択制のデリバリー弁当が提供されています。
全国では、中学校給食は、小学校と同じようなみんなで食べる温かい給食が主流となっています。箕面市や高槻市も数年前から、学校調理の全員給食が始まっていますが、吹田市では依然として、デリバリー選択制です。
上の子たちが中学生の時に、デリバリー選択制の給食を経験してきて思うことが何点かあるので、ここで紹介させていただきます。
まず、申し込みの手続きがすごく煩雑です。マークシートの用紙かインターネットで、1カ月前から申し込まなければならず、その前に、7,000円近くのお金をコンビニで振り込まなければなりません。お財布にそれだけのお金を入れているときでないと、まず、申し込みの前提となる入金すらできません。
申し込みができたとしても、お昼休みが始まると同時に、そのデリバリー弁当を配膳室まで取りに行かなければならないので、友達が先に食べてしまって、一緒にお昼が食べられません。思春期の子ども達ですから、女の子は特に一緒に食べる友達がいなくなるのは嫌なので、娘は3年間まったく利用しませんでした。
今、次男がデリバリー弁当を注文していますが、ごはんは温かいけど、おかずが冷たい!といっています。冷めているのではなく、10度以下に冷やされた状態で配膳されるので、冷たいのです。せめて、電子レンジで温めることができたら、と思います。
また、デリバリー給食を選択しない生徒の中に、コンビニでパンなどを買ってこられない生徒がいます。お家からの弁当も持って来れず、コンビニでもパンなど買いそびれてしまった子は、冷水器の水をのんで我慢している、という話もきいたことがあります。実際に友達のお弁当から少しずつおかずを分けてもらって空腹を満たす子もいたと聞きました。なかなか先生もそこまで実態を把握できていないのではないでしょうか。
今日の朝、たまたまコンビニで働くお母さんとお話しする機会がありましたが、コンビニでおにぎりやパンを買っていく中学生もたくさんいますが、やはり栄養が偏ってしまう。消費期限がぎりぎりのおにぎりもあるので、お昼まで暑い教室に置いておくのは衛生上も心配ということもおっしゃっていました。
貧困対策としても、教育としても、中学校給食は全員喫食で、小学校と同じようなあたたかい給食を実施してほしいと思います。
以前、現職市長さんと意見交換をする機会があり、小学校と同じような給食をしてほしい、と伝えると、「子どもは家からのお弁当を希望している子が多い」とか、「現場の教師が忙しくなって嫌がる・・・」みたいなことを言っていました。
今の中学生も、小学校の給食は美味しかった!!と口をそろえて言いますし、いまのデリバリーと比べたら、それは、家からのお弁当が良いという子が多いと思います。
また、教師が忙しいのは、教師の働き方全体を改善しなければならないことで、学校給食を導入できない理由にはならないと思いますし、まず、子どもの実態をきちんと受け止めることをしてくれなかった今の市長さんに、わたしは幻滅してしまいました。
いま、吹田市長選挙がおこなわれていますが、わたしはぜひ、子どもの実態をきちんと受け止め、市民の声をきいて市政を担っていただける方に市長さんになってほしいと思います。阪口よしお元市長は、デリバリー給食を導入されたときの市長さんですが、今の時代に合った全員給食への転換を掲げておられます。ぜひ市長になっていただいて、みんなが求めている温かい給食を実現させてほしいと思います。