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「吹田市職員の不祥事が増加」? 維新候補の主張を検証する

 大阪維新の会の市長候補がブログで、「吹田市職員の問題が続発」と書いていますね。維新時代の市長時代と比べて、事務監査での指摘事項が2.8倍になったとしています。→「不手際だらけ 2.8倍増」 (えのき内さとしホームページ)

 「え、そんなに?知らなかった!」と思った方もいらっしゃると思います。増加した原因を、えのき内候補は、「職員に緩みが生じていると言うほかありません」と、断定しています。
 実際はどうなのでしょうか?本当に職員の士気の問題なのでしょうか?


【民間委託によって書類の数が増加】
 維新市政と後藤市政で、吹田市の業務の民営化や民間委託などアウトソーシングがすすみました。それに伴って、確認する書類が増加しています。処理する書類が増えれば、ミスも相対的に増えるということです。
一方、アウトソーシングをすすめたためにそれをチェックする職員は減っています。これがミスの原因の一つになっているのです。


【職員の新規採用凍結→再開】
 維新市政(2011~2015)の間、市職員の新規採用凍結が続きました。維新市政が退場してから、職員採用が再開され、若い職員が一気に増えましたが、非正規職員が増えている中で丁寧に仕事が教えられなかったり、業務の多忙さが指摘事項増加を招いた一因になっています。


【そもそも事務監査での指摘=悪質な不祥事ではない】
 事務監査での指摘事項とは、書類における不備やミスを指摘されたという意味です。では、指摘事項の数=不祥事の数なのか?というと、公開されている内容を確認するとそうとも言えないのです。
 今回の2.8倍に増えた案件の中に、例えば市のお金を職員がだましとろうとしたものなどは一つもありませんでしたし、職員に「処分」が下されるような重大なミスもありませんでした。


【まとめ】
 もちろんミスはなくしていかなければいけませんが、なぜ指摘事項が増えたのか?改善するためには、その原因をきちんと分析することが大切ではないでしょうか?
 上記のポイントを見ると、維新市政がすすめた業務委託と職員の新規採用凍結が問題の背景になっていることがわかります。このような政策を繰り返すと、よりミスが増え、やがては本当に重大な不祥事につながる可能性を教訓にしたいですね。

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