時々、時事ネタ#2 映画『福田村事件』に思う
9月8日に『福田村事件』(森達也監督)を観てきた。福田村事件とは、1923年9月6日、千葉県の福田村の自警団が、讃岐から上京してきた行商人の一行を無惨にも殺戮した事件である。事件の背景には関東大震災に伴う社会混乱があった。9月1日に発生した関東大震災によって人々は瞬く間にパニックに陥った。この社会混乱に乗じて日頃から痛めつけている朝鮮人が、仕返しをしてくるのではないかという日本人の不安心理が、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などというデマを呼び、当初は政府も新聞もそのデマに加担し