星野源が好きだ。 新刊エッセイ いのちの車窓から2を買ってきた。 まだ読了していないものの、自分の中でぶわぁと広がった感情があったので、ひとまず書き留めておこうと思う。 私の中の星野源は、音楽の人だ。 たしか最初のきっかけは、レンタルビデオ屋で借りたシングル、Crazy Crazy/桜の森だったように思う。 あと、1stアルバムのばかのうたも一緒に借りてきた。最初にアルバムを聴いて浮かんだのは、西日が差し込む築古アパートで過ごす日曜日の夕方みたいな、切なくもホッとする情景だっ
どうしてもたこ焼きが食べたい。 私は風の強い日の仕事終わり、ネイルサロンで施術中、ペコペコにお腹を空かせていた。 気づけばネイリストさんにも、たこ焼きが食べたいんですよねぇ、一度思いついた食べ物が頭から離れなくて、などとぼやいている始末。ネイリストさんはそんな私に共感してくれた上、駅近くに銀だこ酒場があることまで教えてくれた。これは行くしかない。 刷新された指元とともに、強風が吹き荒れる繁華街を小走りで通り過ぎる。駅に着き、改めて場所を調べてみると、最寄りの銀だこまで100m
また生理がこなくなった。これが最近の悩みの種ではあるのだが、実はそこまで厳格にならなくても、2-3ヶ月の間に排卵さえできていれば良いらしい。周期管理アプリに踊らされているだけなのか、ここ2回はほぼピッタリに来ていたこともあって無性に焦る。個人的に、生理はストレスのバロメーターだ。心に極度のプレッシャーがかかっていると面白いように遅れるし、自分の身体だけが知っているストレスの要因が取り除かれれば、待ってましたとばかりにやってくる。何が言いたいかというと、今自分に何のストレスがか
切ない、という日本語がある。この単語を知ったのはいつの頃だろう。最近段々と秋めいてきたからなのか、外を歩いていてふいに郷愁的な気分に浸ることが多くなった。そんな時、頭に浮かぶのは"切ない"という感情なのだ。辞書的な意味では、悲しいときや恋しいときに胸が締め付けられる感情を指すらしい。たしかに、何かを恋しく想っている、という定義はあながち間違っていないのだが、何に対してのノスタルジーなのかが分からない。おぼろげな輪郭だけで、いつの残像なのかも思い出せず、だけど確実に切ないと思わ
夏の間、掛け布団として使っていたタオルケットを洗った。異動を機に一人暮らしを始めてまる2ヶ月、そろそろ洗い時か、と何の迷いもなく洗濯機に放り込んだところ、中古で買った縦型洗濯機には荷が重すぎたのか、脱水でどうしても止まってしまう。何度かトライしたが、これ以上は、と呻き声のような機械音が響いていたので泣く泣く止めた。とんでもなく重くなったタオルケットは、偶然ベストタイミングで家に来た恋人と2人がかりでベランダへ持ち出したが、朝になっても水が絞れる始末である。仕方なくそのまま出社