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偉大なる別格。

ラジオで「噓つきラピュータに騙されたんですよっ!」と言いながら、Laputaのakiさんに激推しされてMacを購入した顛末を、おっとりした関西弁で話していた人を、ライブのゲストににゃんごすたーを呼んで「にゃんごくん、にゃんごくん」と目をキラキラさせていた人を、こんなに早く見送らなくてはいけないなんて。ただただ、早すぎる。それに尽きる。

初めて見に行ったライブが、La'cryma Christiの武道館だった。音源をそろえ、ライブに行き、ラジオを聴き、エレクトーンの発表会で「未来航路」を弾いたこともあった。発表会の会場がお洒落なホテルだったので、こんなシャレオツな場所でV系弾いていいんだろうかという疑問を抱えつつステージに立ったのだけれど、数年後そのホテルは、運営していた神社が破産したという「ぱーどぅんみー?」な理由で取り壊されたので、いろいろ深く考えなくてもいいのかも。好きは堂々と貫くもんだ。そして音楽に命を救われるとか、苦難を乗り越えるエネルギーになったという話は多々あるけれど、一人のアーティストに何度も窮地を救われるという経験は、なかなかない。それだけ長いこと、KOJIさんの音楽が近くにあったんだなあというのと、そのレベルで窮地に陥ってばかりの人生を、私もよく切り抜けてきたなあと。今までもこれからも、KOJIさんは偉大なる別格。それはずっと変わらない。

この麗しいスチームパンク風の衣装でインストアイベントのステージに颯爽と現れて「長くしゃべりすぎないようにメモしてきた」とスマホを取り出したはいいものの、理由はどうあれスマホ見ながらステージ立つのは不真面目な人に見えるんじゃないかと悩まれていたKOJIさんが、なんとも可愛らしかったです。

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