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人の見た目を笑うやつはすっこんでいろ。

体型が変わった(オブラートに包んだ表現)ので、ゆったりめのサイズに服を買い替えた。それでもBMIや体脂肪率はやせ型寄りの標準体型なのだけれど、なにせひとつ上のサイズに服を買いかえるという経験が初めてだったのと、子供の頃受けたいじめによる「ブスに人権はない」という酷い刷り込みが潜在意識の奥深くに残っていたため、まあ混乱寄りの困惑の連続。しかし自分がなんやかんやファッションを楽しめる人間で助かった。これをこうすれば素敵になるんじゃないかとか、前は合うサイズがなくて着られなかったデザインの服も今ならチャレンジできるかなとか、本心と言う名の雑念よありがとう。ただ、身長149センチの人間には、最近の主流であるマキシ丈やミモレ丈が、サンダルがないとエリザベートの肖像画丈になるため、ライブに着ていく服どうしてくれるんだよ!(ライブハウスはヒールと厚底厳禁)という問題は未だに解決していない。バンギャにとっては死活問題である。てか、当然デニムも買い替えないとだめだよな・・・。

歳をとるのは不思議なことでもなんでもないし、それだけの年月を過ごしていれば、変化は当然のようにある。環境然り、体型や体質然り。自分のことは自分が一番よくわかっているからこそ、他人に面白半分に指摘されたら傷つくし、面白いと思って言われたらそりゃ怒る。それは大人とか子供とか、男性だとか女性だとか関係なく、誰だってそうだろう。だからこそ人は、産後の体型の変化に悩んでいたアン・ハサウェイに「私みたいないいお尻!」と言い、離婚手続きで憔悴しきっていたナタリー・ポートマンに「あなたはハリウッドいちイケてるビッチよ」とさりげなく言い放てるリアーナに羨望のまなざしを向けるのだ。姐さん・・・!

ご時世ゆえにインストアイベントというものが開催されることが減ったけれど、参加するたびにいつもDaizyStripperのギタリスト・直ちゃんの姿に感銘を受けていた。彼は握手会やサイン会のちょっとした合間に「君のそういうとこ素敵」と、しっかり目を見てぶっこんでくるのである。人の素敵なところを見つけるという行為が自然にできる人だからこその唐突さにびっくりはするけれど、嫌な気持ちはしない。同じようなことをベッド・インのちゃんまいさんやかおりさまも普通にやっていたので、ああいう人でありたいなあと。ライク・ア・リアーナ、ライク・ア・直ちゃん、ライク・ア・ちゃんまいさんとかおりさま。人生も時間も優しさも有限。自分も愛せない人間に惑わされている時間があるなら、自分を大切にしてくれる人のために使わせてもらうよ。そういうものを、タイパやコスパなんて言葉じゃ語れない「有意義な時間」というのだから。

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