見出し画像

横浜が本当に優勝した後で。

26年ぶりの日本シリーズ制覇。このために戻って来たかのようなホームランを横浜の空高くかっ飛ばした筒香選手に、選手としても監督としても日本シリーズを制した番長・三浦大輔。色々かっこよすぎないか。そして、彼の引退試合以来のハマスタのマウンドが、金爆の研二さんを中心としたV系バンドマンだらけの草野球チームへの飛び入り参加だったことは語り継ぎたい、色んな意味で。

ゆうぴさん(髙橋優斗さん)は始球式に来たとき「僕はベイスターズの優勝を見たことがありません」と言っていた。確かに今24歳の彼は、前回の日本一のとき、まだ生まれていない。なにせ、26年前というのはキャプテン・牧選手が生まれた年なのだ。どうしてこう、ナントカ彗星みたいな周期なのだろう。でも、前回の日本一を知っている人も知らない人も、一緒に「おめでとう!」と言い合えるのは、素敵なことだ。しかし私、日本シリーズのチケットは2017年も2024年もご用意されなかったのに、5年前の球団通算4000勝という謎にメモリアルな試合になぜか立ち会ってしまったので、なぜ記録より記憶より、謎に印象に残る試合に当たるのだろうと。山口の5球とか。そういえば今年はファームも42年ぶりの日本一だったんですよね。そっちこそ生まれてないんだけど。

26年前、色々と余裕がなくて味わえなかった街の雰囲気を味わうために京急百貨店に寄る予定をたて、その崎陽軒で買った美味しさ長持ちシウマイについてきたスクラッチカードの点数がたまったので、これを口実にして高島屋の崎陽軒へトートバッグの引き換えに行き、そのまま横浜駅の中で特に浮かれているポイントをぐるっと回ってきた。食料品売り場のすべてのお店に「優勝セール」という文字がおどっているため、勝ったときのXのタイムラインより横浜優勝過多だなあとか、百貨店らしい上品な館内放送の合間に不意打ちで流れてくる「熱き星たちよ」に「これエンドレスリピートってわけじゃないんだな」と気づかされたりしたけれど、一番横浜優勝を実感したのが、壊れた修正テープの買い替えと、ついでに来年の手帳とカレンダーを買うために立ち寄ったロフトのレジで「DeNAベイスターズ優勝クーポンはお使いになられますか?」と聞かれたときだ。ああ、ミレニアムカードのポイントと合わせて、ライブハウスのドリンク代ぐらい割り引いてもらえるなんて、優勝ってなんて素晴らしい。

ナゴヤドーム三連戦が台風による新幹線の運休で中止になったころは、勝ちますように以前の問題で「晴れますように」とマークイズのベイスターズ神社にお参りしにいったぐらいなのに。世の中何がどう転ぶかわからないけれど、こういう想定外はいくらあってもいいですね。何が言いたいかというと、横浜優勝、日本一! そんな感じで、しばらく浮かれさせてもらうことにします。

\横浜優勝/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?