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CLAMP展雑感(という名の備忘録)

しれっと会期終了間際の平日に滑り込んでました。国立新美術館の帰りにデンメアティーハウスに寄るという流れも久しぶりすぎて。せっかく六本木まで来たのだから、つるとんたんにも寄りたかったけれど、さすがにそこまでの余裕はなく。えーと、前回セーラームーン展の帰りに寄ったとき以来だから、ざっくり二年ぐらいありつけてないってコト・・・?(ハチワレちゃん風)

うどんの話はともかく。ちょうどセーラームーン目当てでなかよし本誌を買い始めた頃に、魔法騎士レイアースの連載が始まった。最初の原画コーナーで、当時部屋に貼っていたポスターの原画を見たときは、さすがに「おおお(語彙力)」と。それに「東京BABYLON」の原画を見て、これまた「おおお(語彙力)」CLAMP作品のキャラはみんな魅力的なんだけれど、やっぱり鳳凰寺風ちゃんと皇北都ちゃんなのですよ、私の中では。風ちゃんが妙な泉エテルナで語る「大切なもの」の話に勇気づけられた人や、北都ちゃんの「SMILE」での行動に救われた人、たくさんいるはず。そして「X」の「昴流君・・・僕は・・・君を・・・」の原画に、キービジュアルの「LOVE」が反射するように配置されていたのは、果たして確信犯なのか偶然なのか(一番ド派手に食らった)

そういうとこやぞ、そういうとこ(吐血)

「X」を連載している最中に凶悪な事件が多発して、過激な描写の是非に関して先生方が悩まれたとか、逆に「カードキャプターさくら」を連載していた頃は「こんなにいい子は存在しない」という批判があったとか、そういう話も初めて知った。なんかもう、ご時世を反映した葛藤と難癖だなあという話だけれど、結局言いたいやつは何をしても言ってくるので、物事はすべて貫けば貫くほど誰かの心を打つようにできているのだろう。今となっては「さくらの相関図がおかしい」と言う人、誰もいないし。

はにゃーん(語彙力)

今も昔も変わらず、本や漫画や音楽というのは、理不尽な現実から心を守るための駆け込み寺のようなもので、そこで得た力で不条理に立ち向かったり、命や尊厳を踏みにじられないように歯を食いしばってきたのだなと。ただ、駆け込み寺はあくまでも駆け込み寺でしかなく、役所でも宗教施設でもなんでもないので、あくまで自分で答えを出すために必要な栄養素のひとつ。その距離感をいつまでも心地よいと思える自分でありたいなと思えた、六本木の残暑厳しい日のおはなし。つるとんたんには、まだありつけていない。

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