タイでバルトリン腺膿瘍の手術をしました
ただいままだバンコクの有名病院の入院中のベッドの上。SNSに書くと、お見舞いの言葉が並びそうでありがたいことだけど、そういうことで書きたいわけじゃないのよ、記録したいだけなのよってことでnoteに。
最初の発症
2021年の年末にバイクタクシーに乗っててなんか股が痛いなと感じたのが始まりかな。
その後、トイレに行ったらヒリヒリする。なんだろう? なんか傷つけちゃった? バイクで衝撃あったかな? とちょっと気になった。そのうち結構痛くなってそっと触ってみたらぷっくり腫れてる! こわ〜い! 何これ〜?
幸いなことに性病を疑うようなことは全くしてないのでよかったけど、これが若かったらものすごく悩んだかもしれない。誰にも言えずに悩んだろうな。
調べたらバルトリン腺膿瘍っぽい。よくあるようでヤバイ病気ではないらしい。病院行かなきゃ…なのだけど、それが年末のタイ東北巡りの数日前で、旅行が取り止めになるのも嫌だから、帰ったら病院に行くことにしてしばらく我慢しようと。
旅行中、車の乗り降りがとにかくつらい。でも他の活動にはそんなに差し支えなかったのでなんとかバンコクに戻って年越し。年越しは、バンコクのホテルで仲間と乾杯!だったんだけど、この時には歩くのも痛い状態になっていて、元旦は朝食の会場に行くのも辛く食欲もなく、そのまま病院へ。
薬で抑えられるけど再発するよと言われながら、とにかく薬をもらって飲んだらすぐに膿のようなものが出て痛みもなくなりホッ。もっとさっさと病院に行けば良かった…と猛省。トホホな年の始まりとなってしまった。
2度目の発症
タイ正月の一時帰国を前に浮かれていた今年の3月末、覚えのある痛みがキター! 日本に行く前になんとか治さないと、そしてこんなに頻繁に再発するならもう手術しちゃった方がいいんじゃない?ってことで4月2日に病院へ。
診断は想定通り、でも日本に行くのが5日の夜で仕事もたまってるから手術は無理で、とりあえず痛み止めで抑えて、日本から戻ったら手術をしようということに。ついでにずっと気になってたイボもとってもらうことにして日本へ。痛み止めがあると言っても、痛みを抱えたまま旅行はヤダなあと思ったら、出発の日に中身が出始めて旅行中はもう痛みもなく、手術の必要あるかな?と思うようにもなり…。
いきなり手術⁈
旅行後の4月23日、手術日を決めたり検査をしたりするってことで予約の日に病院に行ったら、なんかもうその日のうちに手術をするってことで、手術室の予約もされてて、え〜っ?で感じだったのだけど、日帰りでもいいくらいの手術で念の為に1泊するだけだからということで、まあ、いっか…と次の機会とか言ってるとまた旅行中に発症したりするのもイヤだからやっちゃおうと決心。
スケジュールとしては、血液検査、レントゲン、心電図の検査をして、16時半に入院手続き、19時に手術、11時以降はとにかく水も何も一切口に入れるなと厳命あり。これは何度も何人もの関係者に言われた。しばらく食べられないからと10時にスープだけ飲んで買い物へ。急な入院で病院になんでも揃ってるとしても、携帯のバッテリーがない! 急いでセブンイレブンに充電器を買いに行って、検査を終えたのが12時。時間いっぱいあるじゃん…まだ入院手続きさせてくれるわけでもないようで、結局、家に帰ってちゃんと入院準備。携帯充電器、買う必要なかったね。
入院手続き
まずは入院手続きで受付へ、支払いに関して保険が使えるかどうかいろいろチェックされて割と時間がかかったけど想定内。部屋に案内する係がまた別にいて、ナースセンターで引き継ぎ、その後に部屋に通されて、17時半に迎えにくるからそれまでシャワー浴びといてと。部屋に入るだけでも何人の手間をかけたんだろうと思うと、病院も本当に大変なんだな〜と。
手術スタート
予定通り17時半にお迎えが来て別のベッドに移って、手術前用の部屋に移動。寝てるから見えるのは天井だけなんだけど、ここでも何人もの人がかかわってたな〜。大部屋の中の仕切られたスペース入って、血圧を測った後、同意書にサインさせられる(ここでするのか…)。この後、1時間くらい手術して、1〜2時間くらい術後の経過見る部屋にいて、その後に自分の部屋に戻ると説明。部屋に戻るのは10時半くらいかな? 先生もやって来て、麻酔の先生来たら始めるねと。
いよいよ手術室に運ばれて、まずは手術台に移動、ああ、眩しい手術室の照明、これ何度目だろう? あとは麻酔すれば何もわからないうちに目が覚める! ところが麻酔が手の甲から薬を入れるのだけど、なんかすごく冷たくて痛い。痛い、体勢もつらい、なんかいろいろ不快、早く麻酔効いて〜!で記憶が消えた。
手術が終わって目が醒めて
な〜んかふっか〜い眠りから、ふっと覚めたぞって感覚で天井が見えて、時間の感覚は全くなかったけど、そうだ、手術どうなった?とちょっと体を動かしたらイターイ! 患部がガーゼで覆われていて、ああ、無事に終わったのねと知る。枕元の血圧計が上が70、下が10とかに見えるんですけどいいんですか?? なんか喉が痛いと思ったら、思いっきり何かが鼻から挿入されている。麻酔の何か? やがて目が覚めたことに気がついた先生がそれを取り除いてくれたけど、鼻からベロンって感じで…あんなもんが入ってたのかって驚き。先生が来てなんか言ってるけどそのうちまた気を失って、また目が覚めて、ウツウツしたりを繰り返して部屋に戻ることに。手術した先生は様子見に来たけど寝てたからもう帰っちゃったけど大丈夫だからね〜と言われた。先生の顔は見たけど、確かに記憶が、、、。
それにしてとだね、こういう会話は全部タイ語なんだよね、頼めば英語は話してくれるかもだけど、日本語しかだめな患者は不安でしかないだろうね、みんなどうしてるのかしらね? どこまで通訳がつくのかな?
個室に戻って
部屋に着いたのが午後10時半、部屋までまたガラガラどうベッドで運ばれたのだけど、心配事が。このベットって部屋のベッドじゃないよね? って事は部屋のベッドに移動するの? ギャー!
部屋に着いたら何人か待ち構えてて、やっぱりベッドを移らなきゃいけなくてガーン、なんか下にシートでもひいてて、そのままスルスル移動ってことはないの?って思ったけど、かなり自力で動かなきゃいけなかった。痛いよー。いや、本当に痛いかどうかわかんない、我慢できる範囲だし、痛いっていうより怖いっていうのが大きいかな。
絶食してたからおなか空いたでしょうとお粥と薬が用意されてた。いや、とてもじゃないけど食べる気がしないんだけど…と思ったけど、30分くらいしてちびちびと食べ始め、食べ出したら食べちゃうもんなのよね。お粥は半分にして、リンゴをいただいて薬を飲む。
トイレに行きたかったらナースコールしてねと言われるが、ヒリヒリ痛いのにトイレって考えられな〜い! でも6時間以内にはしなさいと。食べたあと寝てたら、夜中0時ごろにナースが来て、トイレに行きましょう!手伝います!って。え〜、別に行きたくないんだけど〜。
ベッドから起きるのも痛い、痛い、手を貸してもらってやっと歩き出しトイレへ。なんとか出たけど血も出た〜。タイのトイレシャワーで優しく洗った後に拭いても拭いても血が…。ベッドに戻って新しいガーゼをするのに、途中でも血が。
そもそも完全に下の世話をしてもらってる状態で、いろいろ考えると凹むので、何も考えず、心を動かさず、私は彼らにとっては人形と変わらないんだと思うことに。恥ずかしいとか思うだけ無駄なくらい、向こうは仕事で何も考えてないと思うし。
痛くて眠れないかと思ったけど、やっぱり疲れなのか薬なのか、ふーっと眠気が来てぐっすり、ふと目が覚めて暑い寒いと感じつつまたスーッと寝てを繰り返して朝に。
入院2日目
朝から血圧と体温のチェックやら朝ご飯やら薬の人やら掃除の人やらいろんな人が出たり入ったり、トイレは相変わらずいちいち呼んでお願いする状態、スタッフが変わるたびにトイレ行った? 何時に行った?と聞かれるんだけど。
朝ご飯はタイ料理が日本料理かと聞かれ、和食でいいと言うと、魚だけといいの?と念押し。届いたのが弁当箱スタイルで。
日本の一時帰国から帰って、ダイエットを決意して始めたので、ご飯は半分までと決めて果物から食べ始め。魚はまあ薄味だけど不味くはない、煮魚が苦手な私でも大丈夫。冷奴はもちろん普通に、野菜も美味しくしっかり。
その後、先生が診に来てくださり、まだ腫れがあるから、明日、診察室で処置するから来てくださいと。え? 退院して通えってこと? こんな状態でみんな本当に退院するの? だったらこのまま入院させてくださいと頼むと、その方がいいけど大丈夫?と。どうやら金銭的な問題もあって、みんな早く退院したがるみたい。でも日本人は保険がきくから問題ないですと通訳の方が先生に説明して、もう1日いられることに。実際、当初の腫れがひけてて手術が難しくて、通常1時間程度の手術なんだけど1時間半かかったんだよね〜と。出血も多くて腫れもあるから、もう1日入院できるならその方がいいってことで延長。保険、本当に大丈夫かな? っていうか、やっぱり手術の必要あったのかなとちょっとおもったけど後の祭りだから考えないようにしよう。
その後
昼食べて(撮るの忘れた)、友人が見舞いに来てくれたり、寝たり起きたり、トイレに行ったりしてる間に夕方に。そしたらシャワー浴びなさいと着替えとタオルを持って来て、手伝いいる?と言われ、1人で大丈夫と。もうシャワーもOKなのね〜。確かに痛みはだいぶなくなってる。髪の毛も洗って(ちゃんとドライヤーもついてる)、ああ、やっぱりいい気持ち!
たしかこの病院はかなりのメニューから選べるはずなのだけど、この日はもう和食で用意してあるからと。明日の分はメニューをもらって選ぶことができたけど、夜は、また魚だった…しかも朝と同じじゃない? 茹で卵の量も配置も昼と同じだし。いやまあ異国の病院で和食を食べられるなんて贅沢、感謝しなきゃだよ。不味くはないし。フルーツは美味しいし(先に食べちゃって撮るの忘れた)。
まだ完全に血が止まらないので、トイレのたびに人を呼んで処置してもらわなきゃいけないのが困ったもんだけど、今は大分痛みも無くなってきた感じ。それにしてもこれで退院させられてたと思うとちょっとゾッとするんですけど。
明日こそは退院予定、月末締め切りの仕事が鬼のようにたまっていて恐ろし過ぎる…。続きは書けないかもしれないのでイッキに書いちゃった。もっと細かく気がついたことも書きたかったけど、ホントにただの記録になっちゃったね。
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