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大好きな支援学校の先生≪重度障害児子育て≫

息子は医療的ケアが必要な重度心身障害児です。
今回は息子も私も大好きな支援学校の先生のことを書きたいと思います。

息子の小学4~5年生を受け持ってくれていた先生です。
なんと出会ったとき、その先生は、先生1年目でした。
そう聞いても全く心配をしたことがありませんでした。
なぜなら、先生になりたくてなった!子供大好き!!というのがにじみ出ているような先生だったからです。

朝、登校時。
福祉車両から車椅子の息子を降ろし、担任の先生が来るまで少しの時間待つのですが、学校の扉が開くと1番に飛び出してくるような先生でした。
息も切らさずに爽やかに走って息子のところまで来てくれます。
「息子くーん!おはよう!!」
そう声をかけてもらうと、息子は先生がいる方に顔を向けてキラキラした目で先生の方を向いていました。
(この登校時の息子の顔で先生とのフィーリングが合っているかどうかがすぐに分かります。というのも、この顔をしていたのは、この先生の時と小学1年生の担任の先生のときだけです。2,3,6年の先生も私は良かったのですが、息子の反応はいまいちでした。中学部になってからは特に無表情です。もはや寝そうです。)

その先生は、お父様が支援学校の先生をしていたとのことで、ご自身も支援学校の先生になりたくてなったそうです。
雰囲気は体育の先生!といった感じ。ボランティアで住んでいる地域の小学校の野球チームを教えに行っていると話していました。
野球をはじめとしたスポーツが大好きなので、注目度が高いスポーツの試合があったときには、「おはよう!息子くん、昨日の野球の試合見た?」などと声をかけてくれていました。

息子が夏休みの宿題の絵日記で「梅干しの土用干しをした」と書けば、「梅干し大好きなんですよ!息子くんの梅干し、どんなだろうなぁ。」とすごく食べたそうに話してくださって、食べられるようになったときにプレゼントすると、とても喜んでくださいました。
「息子くん、おはよう!今日のお弁当には息子くんの梅干し入ってるよ!お昼が楽しみ~っ!残り少なくなってきてるから大事に大事に食べてるよ!」と朝のあいさつとともに声をかけてくれるような先生でした。

息子に打ち身ができたりすると、きちんといつ何が当たってできたかを把握していて、「今日、歩行器のこの部分が息子くんの膝に当たって、息子くんに痛い思いをさせてしまいました。次からは当たっても痛くないように、その部分をタオルで巻いて保護したので、安心してください。」とすぐに対応してくれていました。
目を離さず、細かく息子を見ていてくれた証拠だと思います。

先生のお子さんが産まれるときには、なんと、「息子くんの名前を候補に入れていて。もしかしたら一緒になるかもしれないんですけど、良いですか?息子くん、良い名前ですよね。」と聞いてくださりました。
学校を離任されるときには、「息子くんのこの写真が大好きなんですが、家に飾っても良いでしょうか。」と確認してくれ、こちらが驚くほど息子に愛情をもって接してくれていたのが伝わりました。
小学校卒業の時には、異動で学校が変わってしまっているというのに、ぬいぐるみ付きの電報をくださいました。

こんな先生いるでしょうか?
多分、これから先、これ以上の先生に出会うことはないだろうなと思っています。もし出会えたら、奇跡のようなその出会いを大切にしたいです。


色々と残念なことが多い現在の担任の先生とのお付き合いも、残り1か月を切りました。
来年度は息子にとって素敵な出会いがあるよう祈りたいと思います。

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