矛盾との葛藤≪重度障害児子育て≫
毎日毎日、心の中の矛盾との葛藤だ。
息子がショートステイを利用する日。
月に1~2回、土曜の朝に施設へ送り月曜の朝迎えに行くまでの時間、それが私たち家族にとって、周りの人が普通に過ごしているようにいられる時間になる。
普段は息子の医療ケアがあるため、朝早くから深夜まで付きっきりで体調に留意しながら過ごす。
ショートステイを利用する日は特別な日を過ごすために使うわけではない。
まず、好きな時間に起きて、寝る。
必要があれば、病院や美容院に行ったりもする。
好きな時にスーパーに行き、会いたい人がいたら会い、時には外食に行く。
仕事もしたければ、いつでもできる。
この普通の生活が私にとっては普段はなく、ありがたい時間なのだ。
でも、かわいいかわいい息子を施設に送るとき。
いつも「ごめんね」と思う。
離れるときの辛さになれることはない。
家に帰れば、息子は何でいないんだと思う。
どうしてずっと一緒にいられないんだと思う。
自分がショートステイを予約し、準備し、連れて行っているのに、だ。
本当は預けたくなんかない。
その気持ちが根底にあるからだ。
でも、休む時間がほしい。
医療ケアを気にせずに過ごす時間がどうしても必要なのだ。
体も、心も、休めるには。
休むことで、また頑張れているのだと思う。
でも、一緒にいたい。
「でも」ばかりなのだ。
ショートステイの利用は自分自身のためばかりではない。
息子がもし、入所を余儀なくされるような事態となれば、息子はショートステイを利用している施設で生活することになる。
急に行ったこともない知らない場所で過ごすようになるよりは、月に何度か利用し、場所に慣れ、施設のスタッフに慣れることが息子にとっても大事だと考えているからだ。
また、施設のスタッフにも息子について知ってもらい、慣れてもらうことで私たち親もいざというときに安心できるのだと思う。
「でも」本当は離れずにいつも一緒にいたいのだ。
家族の中で、にっこり笑って過ごす姿を見ていたいのだ。
いつまで経っても矛盾ばかり。
この矛盾との葛藤に終わりはあるのだろうか。
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