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遂にW杯開幕!優勝大胆予想!Part1

遂に4年に一度の祭典、FIFAワールドカップが開幕する。2022年はカタールで開催されるこの大会は、32ヶ国が出場権を持っており、日本もその国の一つである。世界で一番サッカーの強い国はどこなのか。雌雄を決する戦いが幕を開ける中、各方面のメディア等でひっきりなしに優勝予想が繰り広げられている。今回はそれをやっていこうという回である。

優勝候補5ヶ国

まずは、優勝候補国を5ヶ国紹介しておこう。

  • ブラジル

  • アルゼンチン

  • イングランド

  • フランス

この中から具体的に戦力、怪我人、戦術など様々な要素に触れながら優勝国を絞っていく。

圧倒的なタレント軍団ブラジル

メディアでも優勝本命と言われているのが、セレソンとも呼ばれるブラジル代表だ。6回目の優勝を狙うこの国の注目点は何と言っても非常に層の厚さだ。先日発表されたメンバーは以下の通りだ。

GK:アリソン、エデルソン、ヴェヴェルトン
DF:ダニエル・アウベス、マルキーニョス、チアゴ・シウバ、ミリトン、ア      レックス・サンドロ、ダニーロ、ブレーメル
MF:ルーカス・パケタ、ブルーノ・ギマラインス、ファビーニョ、カゼミーロ、エヴェルトン・リベイロ、フレッジ
FW:ネイマール、ロドリゴ、ヴィニシウス、ジェズス、リシャルリソン、ハフィーニャ、マルティネッリ、ペドロ、アントニー

こう見てもどの選手もビッグネームばかりだ。リストに載ってない選手には、フィルミーノやコウチーニョ、ガブリエウ・マガリャンイスなどがいる。このレベルの選手たちがメンバーに入れないほど層が厚いチームになっているのである。

FWには、ネイマールが君臨する他、若いヴィニシウスやロドリゴのようなスピードスター、今季好調なジェズスなど多様なタレントがいる。

MFには、躍進するニューカッスルを支えるブルーノ・ギマラインス、守備的中盤として長年セレソンを支えるカゼミーロやファビーニョ、攻撃的に多くのタスクがこなせるルーカス・パケタなどがいる。

DFには、鉄板のCBコンビのマルキーニョスとチアゴ・シウバの他、6月の日本戦で三苫を完封したミリトン、ベテランのアウベスなど非常に経験値豊かな選手たちが揃っている。

GKは豪華である。アリソンはリヴァプール、エデルソンはマンチェスター・シティの守護神であり、どちらを使うか甲乙付けられないほどの争いになっている。アリソンは高いストップ能力で神セーブを連発し、エデルソンは非常に精度の高いキックを遠距離で供給できる。どちらが上というよりは、相手によって起用を変えることでチームの戦い方を変えられるというのは、この国ならではではないだろうか。ブラジルの試合を見る時に、個人的な一番の見どころはGKであると考えている。是非二人の守護神の特徴を踏まえながら注目して頂きたい。

上記に書き連ねたように、どのポジションも世界最高級の選手たちが揃っているのだから、優勝筆頭と言われることに疑いの余地はない。

監督は長年ブラジル国内のチームを中心に指揮を執ってきたチッチことレオナルド・バッチで、433のシステムを採用している。また、ネイマールを一列上げた4231にも可変する柔軟なスタイルにもなっている。基本的にはポゼッションを嗜好しており、主にサイドの強烈な突破力を使った攻撃を展開している。また、WGが外に張った時、SBがインナーラップするのも大きな特徴であり、そこからのクロスも得点の脅威となっている。守備の局面でも鋭くカウンタープレスをかけることができ、自陣に押し込まれてからのロングカウンターではヴィニシウスやハフィーニャといった爆発的なスピードが出せる選手を中心に相手の背後のスペースを攻略できる。まさにほぼ全てにおいて完璧なチームと言えるだろう。

南米選手権の覇者アルゼンチン

 今大会ブラジルと並んで優勝候補とされているのが、アルゼンチンだ。
3回目の優勝を目指すこの国は、メッシを象徴とするチームであることに間違いはない。ただ、今回のアルゼンチン代表はメッシだけでない大きな脅威を持ったチームである。メンバーは以下の通りである。

GK:エミリアーノ・マルティネス、ルッリ、アルマーニ
DF:オタメンディ、リサンドロ・マルティネス、ナウエル・モリーナ、モンティエル、フアン・フォイス、アクーニャ、ペッセージャ、モンティエル、タグリアフィコ、ロメロ
MF:デ・ポール、エンソ・フェルナンデス、パプ・ゴメス、マク・アリスタ、パラシオス、ギド・ロドリゲス、パレデス
FW:リオネル・メッシ、ディ・マリア、ラウタロ・マルティネス、ユリアン・アルバレス、アンヘル・コレア、ディバラ、アルマーダ

このチームの中心はもちろんメッシである。そのメッシも今回が最後のW杯となることがほぼ確実となっている。それを見越して近年のスカローニ監督のアルゼンチンは、脱メッシ依存を図りながらも、メッシがより生きる形を模索してきた。

アルゼンチンは4231を採用しており、メッシはトップ下のポジションを主戦場としている。前線のラウタロ・マルティネス、ディ・マリアを中心として前線から猛烈なカウンタープレスでボールを奪取し、保持の場面では手数をかけずに縦に速い攻撃を展開することを得意としている。字面だけだと他の国とさほど変わらないようにも思えるかもしれないが、アルゼンチンのショートカウンター戦術は一味違う。

この国の最大の武器は、守備・攻撃が絶え間なく連続していること。つまり、守備から攻撃と攻撃から守備の切り替えが異次元レベルで速いということだ。これにより、ショートカウンターの精度・速度がともに最高級に完成されている。しかも、それが90分間全く途切れることなく継続される。強度勝負とされる現代フットボールの中でも、強豪国でさえ疲労の溜まる後半の切り替えが緩くなったりすることがほとんどだ。しかし、アルゼンチンは誰一人サボることなく、1試合持続させるだけのタフさを持っている。しかも世界最高と言われるメッシがいる。これははっきり言って、ベスト8レベルのチームでさえ手に負えないほどの強さと言っていいだろう。

先程ブラジルを優勝候補筆頭と言及したが、昨年の南米選手権(コパ・アメリカ)では、アルゼンチンがブラジルを1-0で下して優勝している。また、今年6月のフィナリッシマでは、持ち前の強烈なショートカウンターと”メッシ”が炸裂し、イタリアを圧倒した。これを考えても、アルゼンチンもブラジルと並んで優勝候補筆頭である。

南米勢への期待

ブラジルとアルゼンチンが南米における二強であることは間違いないが、ヨーロッパに次いでレベルの高いこの予選を勝ち上がってきた強い国は他にもある。

ウルグアイはFWでルイス・スアレス、エディンソン・カバーニ、ダルウィン・ヌニェスを擁している。また、MFではレアル・マドリーで覚醒するバルベルデもおり、このW杯で予選突破し、ベスト8まで勝ち進むことが予想されている。初戦で開催国カタールとぶつかるエクアドルは、カイセド、エストゥピニャンをはじめとするヨーロッパ勢だけでなく、北中南米のクラブチームに所属する選手たちも、特に保持面で良さが出る質の高い選手たちが揃っている。

ウルグアイ、エクアドルは優勝候補とは言えないだろうが、戦い方は非常に面白く、選手個々を見ても質が非常に高い。日本代表やヨーロッパ勢だけでなく、是非南米勢にも注目してもらいたい。

次回は、イングランド、フランスのヨーロッパ勢の優勝候補を見ていく。また、今回の南米勢と合わせて優勝はどこなのか予想していく。


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