インドネシアの歴史教科書
3章 日帝暴政下
この章では、インドネシアにおける日帝の植民地時代について学ぶ。出来事の背景について把握するために、この章の最初に、日帝の侵入とオランダ領東インドの崩壊につながったいくつかの地域的あるいは世界的な出来事を説明する。
続いて、1942~1945年にインドネシアで権力を掌握した日帝の三つの軍政(ジャワとマドゥラの陸軍第16軍、スマトラの陸軍第25軍、インドネシア東部の海軍)と、日帝軍による占領の影響について議論する。
そして、この章の終わりに、協力と抵抗の両方を通じて日帝に対峙した国家的あるいは地方の人物の様々な戦略に関する資料を付けている。
-学習の目標-
この章を読んだ後は、歴史的資料を使って日帝占領下のインドネシアの生活のダイナミクスを批判的に評価し、それについて書く、あるいは他の方法でレポートできるようになることが期待されます。
また、現在および将来の人生のために学んだことを振り返ることが出来ることも期待されています。
―スナップショット―
皆さんの地域ではRukun Tetangga(RT)という言葉は知られていますか?
インドネシア各地に見られるRTというシステムは、実は日帝の植民地時代にそのルーツがあるということを知っていましたか?
このシステムは、住民の監視と管理をやり易くするために、日本でも導入された「隣組」に由来します。皆さんは、日帝の植民地時代から今に残るものを他にも挙げることができるでしょうか?
皆さんは一次資料でも二次資料でも、様々な歴史的資料を調べていくことで、これらの質問に答えることができます。
【訳者注:私はインドネシア語技能検定C級でありインドネシア語や翻訳を専門とするものではないため、誤訳やインドネシア語の解釈を誤っていること等はあるかもしれませんが、インドネシアの歴史教科書がどのような記述をしているのか、その大意を捉えていただければ幸いです。】
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