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読書記録『くもをさがす』西加奈子

『くもをさがす』 西加奈子
病を患うときが、自身の身体性や心の声に想いを巡らせられるときな気がする。私は自身の身体に起きていることをなるべく把握したいし、それが自分の身体に対する誠実な態度な気がする。しんどい時でも幸せはあるのだ、それが人生なんだなと思った。

根っこの精神性に宮沢賢治を宿していたい、日照りの時は涙を流し、寒い夏はおろおろ歩くのだ。ポジでもネガでも無く、ただ存在していることを受け入れ、そのうえであーだこーだ考えて動いていく感じで、真っ当におろおろしたい、生きる力ってきっとそういうもんなのでは。同様に、脆弱ゆえ鍛えねばとも。

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