これだけ長い人生で何を成し遂げただろうか

人生80年くらいある中で死ぬ時に自分の人生を振り返った時に何も成し遂げたことがない人は、人生の先輩というよりは、ただ長い時間地球に存在している人と呼ぶのが適切ではないだろうか。

よく中年になっても学歴や新卒で入った会社ばかり自慢しているおじさんがいる。また、僕は昔ゴールドマンの元幹部と一緒に仕事をしていたが、よく聞かされるのは自分の経歴の自慢話ばかりである。
あなたには死ぬ時にそれだけ長い人生で成し遂げたものが自分の学歴と職歴しかないことを後悔しないのだろうか。

僕には所謂人間としての営みが分からない。有名企業とされる会社での仕事の存在意義も分からない。世間の人が結婚して子育てに20年かける人生の意義も分からない。些細なことで言うと、友人と食事に行って目的のない会話をする意味も分からない。

その過程では世の中のはぐれ者として扱われることも多く、決して心地よいものではなかった。よく年に1回の長期休暇になり、何もすることがなくなるとあまりにも自分の考え方が世間とずれていることに悩み、3日間くらい寝れなくなることもあった。変人としての価値観を持っているが故に苦しい時間しかなかったのだ。

30年もそんな人生を過ごすのは疲れるものがある。選択肢としてあったのは自殺か海外に行くことくらいだろうか。

幸いにも貯金があるので、今すぐ自殺をするのは勿体ないような気もする。取り合えず海外に出て、貧困や死に直面している人の手助けをしたい。証券会社によくいる拝金主義や消費主義の人たちへの反動なのかもしれないが、結局は多くの徳を積みたいのだ。