今回は宝石の買い付けの旅を通して自分自身をどう見て、周りの世界をどう感じ取ったのかを話してみたいと思います。 1年に数回日本を離れて、海外のマーケットから天然石を買い付けていますが、いつも一人なのでほとんどしゃべらないんですよ。買い付けしている時間以外、結構ひまなんです。そんな時は、毎回1冊の本を選んで持参します。 本を読んでいると、頭が動き始め、本にのめり込む時もあれば、書籍の内容と全く関係ないことを考えたり、妄想したりすることがあります。とにかくボケーとすることはなく
この前の京都で行われたイベントに出展するため数日家を空け、いつもと違う食べ物を食し、いつもと違う風景を見る。毎日のルーチンから切り離したこの期間の中で、何故か自分のアンテナに向かっていつもより多い情報量が舞い込んでくる気がします。 自営業をしていると普段は妻が話を聞いてくれますがたまには違う人に話してみたいとそんな気持ちもあり、だから出張から帰ってくるとブログを書きたい衝動に駆られます。それが原因だろうねっと自己分析してみました(笑) ブログを書くことで頭の整理にとっても
4日間大阪で行った個展はあっという間に幕を降ろしました! 関西でギャラリーを借りて展示会を行ったのは初めてです。場所を選ぶために京都と大阪で数か所事前の下見をした中でも、ギャラリーへ入った瞬間のファーストインプレッションが一番良かったのがここ、ギャラリーササキ商店さんでした。 大阪でもミネラルショーには出展していて、たくさんの業者さんがさまざまな鉱物、宝石を展示している中、SELSHAのブースに長く立ち留まるお客様は少なかったのですが、こうした単独の個展では落ち着いた空間
子供を保育園に預けて家に戻ると9時を回る。朝までの騒がしさも落ち着いたところで静かになった部屋にspotifyからジャズミュージックを選んで、ほどよい音量にして流し、それからコーヒーを淹れ、妻とその日の仕事を軽く打ち合わせが始まる。日によってはSELSHAで販売する石を選んだりもする。 香りと音に満ちた空間を共有しながら 石を一緒に選ぶ光景は我が家の日常風景 千差万別の内包物のある水晶を見ると、皆それぞれ連想するものは違ってくる。たとえ同じ天然石を眺めて、似たようなイメー
※この記事はそこはかとなく書いていますw お客様の中に、「神奈川から大阪へ来るのは大変ですね」と声をかけてくださった方々がいました。でも、私は全くそんなことを感じていませんでした。こうやって出展したおかげで、日頃の育児ルーチンワークから抜けて良いリフレッシュができたし、お美味しいお好み焼きやたこ焼きを沢山食べれたし、この「大阪美味しいもの大発見」の旅はとても良かったです。 とはいえ、コロナ禍で確かに常に気をつけなければならない、マスクをすることはもう常識になり、手指消毒も
先週末はミネラルザワールドin両国(天然石や鉱物を販売するイベント)にSELSHAで出展していました。翌日の朝子供の保育園を送っている時にこの3日間で起きたことを思い出して、いろいろ考え深いものがあったので、忘れないうちにブログに書こうと思いました。 今回のIJT(国際宝飾展)もそうだったようですが、両国で行われたミネラルザワールドは昨年の入場者の半分以下くらいに落ちていたような感じで、全く売れていないと嘆いている出店業者がほとんどでした。緊急事態宣言もそうですが、関西方面
京都の町を歩くと所々に骨董屋を見かけ、ウィンドウには高い茶道具が並べられている。到底自分には手が届かないような代物だが、一度は拝見してみたい油滴天目を調べたら、2016年には10億円以上に落札された天目茶碗の記事を見つけました。恐ろしいですね。とても庶民には理解しがたい感覚です。 だって、かつて茶碗はただの飾りで金箔を貼ったピカピカのものが重宝されいたのに、それがいつの間にか千利休の時代には、素朴な素焼き茶碗が大事にもてはやされるようになった。価値づけ、意味付け、ブランディ
私は子供の頃からお花にまったく興味がありませんでした。私の母は花を買ったり家に飾ったりする事が一切なくて、母に言わせれば ”枯れてなくなるもの” にお金を使う意味がわから無いし、家でお茶を飲めば同じなのだから一杯数百円も払う意味が無いという考えです。それはどケチとかではなく、文化大革命という混乱の時代の中国に生きた人だからです。 あの当時中国では、地主は突然財産を没収され知識人は反逆の可能性があると殺されてました。母の実家も例外ではなくリアルな経験者だったため、とてもシビア
例えばダイヤモンド、ルビー、サファイアなど、一般的にイメージされるいわゆる「宝石」達はファセットカットを施すことによって輝きが増し、マーケットでは高く取引されるようになります。 色が鮮やかでインクルージョンが少なく綺麗にカットされた宝石は誰もが思うメジャーな「美しさ」が確かにあります。宝飾店やインターネット上でも数多く見つかると思います。なので買う時に迷われた経験はありませんか? 一つの理由として、そこには石の「個性」が少し足りないからではないかなと個人的に思っています。
妻が家で赤ちゃんの面倒をみて、私が一人で鉱物好きな人が集まるミネラルショーに出展するのは今回初めてのことでした。 最初はとても不安で、初日には目玉商品を家に忘れてきてしまうというハプニングもあり、かなりテンパっていました。でもやってみると3日間のイベントはあっという間に時間が過ぎ、一人でもやれそうだと思えるようになりました。 ミネラルショーに来るお客様の多くが会社勤めで、昔某自動車メーカーのIT部門に勤めたいた私にとっては結構共通ネタがあり会話が楽しかったのですが、サラリ
2018年の年末は妻と一緒にNews Picks を毎日のように見ていました。その中でもWEEKLY OCHIAI シリーズが面白くて、毎回動画を見た後は登壇者達が話していた内容について自分たちの考えや感想を交換しました。 特にシーズン1の「ファンションインダストリー」や「東洋思想をインストールせよ」など、時事問題以外にも夫婦共通で興味のあるトピックスも多く、白熱したディスカッションが起爆剤となり意外にも妻が落合塾に参加にする展開に・・・・(得るものを得て2ヶ月で退会しまし
It has been one month since our baby was born. We gave him the name “Rainy Dragon”in English, “雨龍, YuLong” in Chinese, “Uryu” in Japanese. It has been said a dragon brings the rain of grace. It will be raining when a dragon passes. A long
搬入初日、妻から渡されたのが口が広いガラスの花瓶、自分のスキルがまだまだ低いせいか、お花を入れてるとスルッとずれます。 自分のイメージ通りの形がなかなか作れず、茎を輪ゴムで毎回止め直す度に形が変わっていく。こういう場合は華道の先生はなんと言うのだろうかなといろいろ想像しながらお花と格闘していた。でも、ふと、自分の思う通りにいかないことも面白いことじゃないかなと思いました。 全て順調にいくと、苦労が分からなくなる。時間が経つと結局苦労した分だけいい思い出になるし、経験が積
そもそも茶道との出会いは広島に住んでいた頃、お茶を嗜んでいる大先輩がまだ数回しか会った事がないにもかかわらず、外国人である私の好奇心を察して彼の着物を私に着せてお茶を点ててくれことが嬉しくて、その素敵な出会いと初めての茶道体験からいつか習ってみたいと思ったのが最初でした。あれから10年が経ち、あるきっかけでお茶事にお招きいただき、その時に懐石料理を食べて濃茶と薄茶を頂きました。茶道の奥深さはもちろんですが、先生の人柄に惹かれ、そこで茶道を習うことを決めたのでした。 日本人が
私は年に数回東南アジアで天然石の買い付けをしていますが、今回は故郷中国に行ってきました。 近年は中国の物価上昇に伴い仕入れのコストも上がってきていますし、貴重な石はすぐに買われてしまう。それでも根気よくさがせば面白い石が見つかりますが、まず交渉には中国語ができないととても難しいです。その上で、違う文化を理解し相手をリスペクトしなければいけません。 中国に滞在しているこの一週間は毎日早朝に起きて、まず市場で原石を見ます。それを加工してルースを売る人はライトを原石に当てて亀裂
皆さんが既にご存じかと思いますが、アメリカ大統領が行政命令を発動し非常状態にあると宣言しました。そしてアメリカの企業に対して、危険性を及ぼす電子機器・部品の使用と禁止とし、その矛先がHuaweiに向けれられました。中国の企業を贔屓するつもりはないのですが、このような政治と経済が複雑に絡み合った戦いの背景について、個人的にアメリカが負けられない2つの側面について考えてみました。 1、 中国の5G技術がアメリカにとっての脅威5Gの前にまず3Gと4Gについて簡単に