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◎自己紹介と「まちのごはん帖」について◎

1.ごあいさつ

はじめまして。
日常料理研究家のサトウサキです。
【KOOU】(呼応・コオウ)の屋号で食にまつわる活動をしています。
https://koou.shop
とは言っても、前職から引き続き小学校で非常勤講師をしながら、少しずつのスタートです。

2.前職:小学校教諭のころ

担任の頃、要領がいい方ではない私は「やらねばならない」仕事の多さと「これをやる意味は」と疑問に思いながらも、掘り下げる余力が残ってない、そんな毎日から、子どもに伝えることがどうにも苦しくなってしまう時期がありました。
本当はとりとめのない話に付き合ったり、休み時間は一緒に遊んだりしながら、子どもたちのことをもっと知りたかったけれど。そんな時間はおろか、ただただ知識を詰め込んでは教えることに追われる日々に、「担任なのに、なんて表面的なんだ」と自分に冷めてしまったのです。
3人の子育てとの両立にも自信がなくなってしまい退職することに。

現在は非常勤講師として、役職がついて業務が多い担任の先生や若手の先生が研修のためクラスを離れる際の授業を数時間ずつ担当する、という形で「先生」をやっています。
これが、今の私にはちょうどよくフィット。正直、担任の先生と子どもたちの絆は、一緒にいる時間が長いからこそ為せるもので、それを垣間見ると、「あぁ~いいなぁ…」と欲張りな自分もいます。ただ今は、短い時間の中で濃密な関りを通して、子ども達と一緒に活動することを嫌いになったのではなかったんだ、やっぱり好きだったんだ、と肌で感じています。無我夢中だったあの頃とは違い、俯瞰して学校という社会を見ることができるのもありがたいところ。「これはどうなのよ?」に対しては、自分の活動に落とし込んでみたいと思います。
「何やってるのか分からない」とよく言われる非常勤講師。。。その話も追々していければと思います。

3.日常料理研究になって

そして、日常料理研究家としては、子どもも大人も作り続けていける、シンプルで素材を生かした料理を提案しています。

これまでの職業柄、子どもに対して白黒つけることを求められてきた(と思う)が、いい塩梅を子どもと一緒にみつけるのは、ずっと味わっていたい感覚でした。
食べるって毎日のことだから、自分にとって「ここちいい」とか「こんなもんだけど」は日々変わっていく。それを踏まえて、季節の食材にに触れたり、調味料や調理方法を自ら決定しながら、小さな〇や、つぎに繋がる△を感じられる場をつくりたいと思いました。
そこで、食に関わる資格をとって地域の子どもたちにも少しずつ伝えはじめました。子どもが「お腹すいた!なんか作ろ~」がごく自然な出来事になることを願って。

4.「まちのごはん帖」とは

そして、もう一つ大切にしている考えが、屋号にもしている「呼応」です。

畑のナスで、初めて紫葉漬けをつくった年。
それを父に差し出すと、
ひとくち食べて「なつかしい」と言いました。

おふくろの味に似ている。
そう感じ、父にとっての「母」が
日常的に漬物や梅干しをつくり
家族がすこやかに暮らせるよう
工夫しながら生きていた。
そんなことも、父は鮮やかに思い出したといいます。
栄養だけでなく、思い出を血肉にして
父は、今を生きていました。

ひと皿の紫葉漬けが、
タイムカプセルのように父の記憶を蘇らせて
私に話すきっかけを作ってくれたのです。

そんな体験から、
だれかが生きていた証のような料理たちを
エピソードとともに未来へつないでいきたい。
そう考えるようになり、
2021年から活動をスタートさせました。
(KOOUホームページより)

父の記憶の中にいる「母」は、わたしが初めて知る「おばあちゃん」でした。
おばあちゃんの作った料理は、空間や場所や世代も超えて何かを呼びかけているようで、それを手にとり応えたい、と感じたのです。
呼びかけたまま埋もれてしまった名もなき料理。逆に、呼びかけてもらったことは重々わかっていたのに、応えられずにいた想い。。。
それは、我が家に限ったことではなく、とても普遍的なことで、そこにある料理もまた、誰もが親しみやすいものだから、ここにすくい上げることで、まったく知らない誰かにも応えてもらえる、そんな気がしました。

そこで、お節介ながらも、みなさんの料理にまつわるエピソードを料理を一緒に作りながら教えていただき、学ばせてもらっています。
それを【まちのごはん帖】と題して、noteで紹介させていただきます。
取材を受けてくださる方、随時募集中です!

また、教わった料理をわたしがつくり続けたり、子どもたちとの活動で生まれたりした応えを【おもかげレシピ】としてまとめていきたいと思います。

実はわたしは、先生になりたいのではなく、「先に生まれた方々=先生」の教えを欲しているのかもしれません。
何か一つでも、みなさまの「呼応」のきっかけになれば幸いです。

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