第二話「如来とは」
2、如来とは?
まず如来とはさとりをひらいた仏のことです。
「さとりをひらく」というのは、どういうことなんでしょうか?
うまく説明するのは難しいのですが なにものにもとらわれなくて、
迷いが全くなくなった状態なんだそうです。
ちなみに如来の「如」は真理や真実、という意味で
如来の「来」はそのまま来るという意味です。
さて仏教を始めたのは大昔のインドにいたゴータマ・シッダールタという人です。
彼は釈迦族の王子だったのですが、人生に思い悩んで貴族の生活を捨てて修行に入ります。
そして厳しい修行の末、悟りを開いて如来になりました。
彼が釈迦族の王子だったことから釈迦如来と呼ばれるようになりました。
これが一番最初の如来です。
仏教の教えが広まると釈迦如来以外の仏様が色々と考え出されました。
そのお話を書いたものがお経です。
そのお経の中で阿弥陀如来や薬師如来などの様々な如来が考え出されました。
またインドの別の宗教の考えや修行の仕方を取り入れて生まれた 密教という特別な教えがあります。秘密仏教を略して密教だという考えもあるように、 密教の密は秘密の密です。
密教では大日如来という特別な如来も考え出されました。
つづく
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