だいぶ遅れて別府大分毎日マラソンの振り返りと。
皆さんこんにちは。北京冬季五輪が終わろうとしているこのタイミングで、記事を更新します(マルチタスクがイマイチ苦手なもので、というと言い訳になってしまいますか…)。
今回は2週間前になりますが、主に別府大分毎日マラソンの結果と、東京マラソンを始めとした選手紹介や展望について、たどたどしい文章ですが下に述べていきます。
別府大分毎日マラソン・結果
大阪国際女子マラソン(1月下旬開催)に続いて行われたのが別府大分毎日マラソンでした。去年は中止となってしまい、今年も一般ランナーの参加は叶いませんでしたが招待選手などカテゴリーを絞って大会が行われました。参加人数を絞ったとはいえ初マラソンで好走を狙う選手、再起を図る選手など本命不在のレースかな?と筆者は予想していました。実際、向い風を正面から受け続けた影響でしょうか、最終盤まで独走するランナーが出ない混戦模様となりました。
混戦のレースを制したのは西山雄介選手。初マラソン日本歴代2位・大会新記録での優勝となりました。トヨタ自動車からは服部勇馬、宮脇千博、藤本拓、堀尾謙介選手が2019年MGC出場権を得たのに続き、4選手に続くランナーが誕生しました。
また、今夏の世界選手権派遣設定記録(2時間07分53秒)も突破し、日本代表の有力候補となりました。活躍に期待したいです。
2位には集団で粘りに粘った鎧坂哲哉選手が入りました。旭化成からは初のMGC行きです。5000m/10000m日本歴代2位の実力者で、国外で初マラソンを経験した4年前から飛躍を遂げました。速そうに見えてなかなか脚が出ないように見えて仕方がなかったですが、それでも2時間07分台で完走しました。ポテンシャルの高さを感じます。
また今大会は多くの初マラソンの選手が上位に入りました。4位の古賀淳紫、5位の相葉直紀、6位の中西亮貴3選手はMGC出場権も獲得、赤崎、山口選手は初マラソンにしてサブテンを達成しました。通常の別府大分毎日マラソンよりペースメーカーの設定が速くどうなるかと思いましたが(10kmまでは1km3分02秒、以降は3分00秒設定)、日本男子マラソンの底上げを大いに感じた大会でもありました。
大阪・びわ湖毎日マラソン統合大会(2月27日開催)
日本記録が誕生した大会から1年、場所を大阪に移して規模を拡大しての開催と…なるはずでしたが今年もエリートランナー(エントリー時点で322名)のみの参加となるようです。
男子招待選手は9名。何気に川内優輝選手がゼッケン1を背負うの久々に見た気がします。一色恭志選手は20年東京以来、山下・土井選手は去年のびわ湖以来の参戦でしょうか。設楽悠太選手も含め福岡国際から2か月半の参戦が多いような?
一般参加からは吉田祐也(22年東京招待)、大六野秀畝(22年別大10位)、下田裕太(前走21年大津)、岡本直己(前走21年大津)、山本憲二(前走20年東京)初マラソンでは延藤潤、野中優志選手のハーフ60分台の記録を持つ選手がエントリーしました。他の大会との兼ね合いにより最終的に走るかどうかはまだ不明ですが、ほとんど走った経験のないコースでどこまで記録を出せるでしょうか、別大に続き見所のあるレースになりそうです。
なお女子もMGCシリーズの1つなので、日本人1位で2時間28分(2~6位は27分)を切った選手は文句無しでMGCファイナリスト入りとなります。初マラソン3名を含む5名がエントリーしました。
東京マラソン(3月6日開催)※海外招待選手発表
開催可否があやふやだった東京マラソンも2月18日に感染対策を徹底して開催決定となり、海外招待選手も発表されました。日本の大会で海外招待選手が走るのは2020年3月以来となります。今回は優勝経験が豊富な、大変な面子が揃いました。E.キプチョゲ、B.コスゲイの男女世界記録保持者の参戦です。この面子よく実現したなと驚いてます。その他も世界歴代トップ10クラスの選手も参加します。日本の選手は世界レベルのペースに挑んでいくこととなります。誰がチャレンジするでしょうか、楽しみです。個人的な注目は男子が吉田祐也選手、女子が久々のマラソンに挑む新谷仁美選手です。なお、吉田祐也選手ら大阪・びわ湖マラソンと重複エントリーしている選手が複数見られますが、状態によって違う大会を選ぶのか、全員どちらかの大会に偏るのか、近いうちにアナウンスがありそうです。注視します
次回は今回取り上げたマラソン大会の結果と、名古屋ウィメンズマラソンの展望に軽く触れてみたいと思っています。ありがとうございました。