感想『彗星を追うヴァンパイア』
書きたいものと書かないといけないものを何本も抱えながら邁進していましたが、やはり河野裕先生の新作は外せないので、発売日にすぐ読み進めました。発売前の告知からずっと気になっていた本作『彗星を追うヴァンパイア』ですが、前作『愛されてんだと自覚しな』とは全く別のベクトルで新しい境地の物語を切り拓いており、物語の展開は然ることながら、ヴァンパイアが存在する世界観と一七世紀という時代背景の描写にただただ圧巻されていました。
今作は話の全体を通して”未知を愛した青年、人間を信じた怪物