Take Me Out to The... 第6週

 この奇妙な「お休み」のような日が、透にとって半ばストーカーじみた観察から前進する一助となった。

「月曜日なら大丈夫。空いてるよ」

 千尋はそう言って朗らかに微笑んだ。彼女を遊びに誘ったクラスメイトが、嬉しそうに手を叩く。

「良かった~。いつも予定が合わなかったけど、これでようやく結城さんも一緒に集まれるね!」

「ごめんね。私、週末はいつも忙しくて……でも、本当に月曜日で良いの?」

「大丈夫! 今度の月曜はこの講義が休講だし、お店も駅のすぐ近くだからね」

続く

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