Take Me Out to The... 第25週

「なんだよ、いつもぼーっとしながら結城さんを見てるじゃないか」

「……俺、そんなに見てる?」

 透は何故気付いたのかとは聞かなかった。日頃からあまりに熱心に結城千尋の観察を行っていたため、ばれるのも時間の問題だとは思っていたからだ。

「見てたよ~。お前いつもそうじゃんか」

 先程から笑いっぱなしの男子、高梨が透の肩を軽く叩く。

「でもさ、正直言って不思議だよな」

つづく

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