Take Me Out to The... 第12週

 その音を聞き付けて、何者かの声が聞こえてきた。声のしたほうを向くと、衝撃的な光景が飛び込んできた。

「ゆ、結城さん!?」

 そこには女神が立っていた。否、ギリギリで人間だった。どちらにせよ――透にとってはどちらでも同じことだったが――目の前にいるのは間違いなく結城千尋だった。そして透は自分を少し恥じた。

続く

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