Take Me Out to The... 第24週

 それでも、透の視線はちらちらと女神の姿を捉えていた。彼女は野中を始めとする女友達と楽しそうに話している。そして時折こぼれる笑顔を見るたびに、やっぱり近くにいたほうがよかったと後悔するのだった。

「なんだよ、透。また結城さんを見てたのか?」

 周囲の男子の中のひとりが、透に声をかけた。

「えっ……またって何が?」

 透が話を理解できないでいると、話しかけてきた男子はニヤニヤ笑いを浮かべた。

つづく

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