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一日一文まとめ

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ほぼ毎日一文ずつ更新される小説『一日一文』がまとめて読めるマガジンです。
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2018年8月の記事一覧

Take Me Out to The Ball Game!! 第60週

「今日の先発瀬川だろ? 試合が早く終わるかもしれないな。完封だ」

「どうかな。ウチの攻撃だけで四時間はかかると思う」

 ファンたちはそれぞれに思い思いのことを話しながら、商品を吟味している。透には会話の内容も、商品の良さもよく分からなかったが、取り敢えずこの未知の空間をよく観察することにした。
 すると、『プロ野球選手名鑑(フルカラー)』という単行本が目に留まった。手に取って中身を見てみると、

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Take Me Out to The Ball Game!! 第59週

 勝利を収めるには、機を窺うことが重要だ。

「まだ開場まで時間あるね。青山くん、ちょっと買い物でもしない?」

「しましょう」

 そんな思惑もあり、透は女神の誘いに一も二もなく同意した。正直に言って右も左も分からない今の状況では、素直に従うのが一番だ。
 そうして二人は、球場に隣接するグッズショップへと向かった。入り口の自動ドアを抜けると、店内はすでに多くのファンでごった返していた。

つづく

Take Me Out to The Ball Game!! 第58週

 これをデートと言わずして何と言うのだろうか。

(ならば、この好機……逃すわけにはいくまい!)

 透の中に眠る武将が身をもたげた。

 何に対しての好機なのか、これを掴む、または逃すとどうなるのかは皆目見当もつかなかったが、とにかく燃え上がるものを感じる。これは言わば、戦だ。確かに今の自分には、知識も無ければ武器も無い。

つづく

Take Me Out to The Ball Game!! 第57週

 話を合わせそこなって、がっかりさせてしまったかもしれない。やはり一夜漬けの知識と、前日の試合三回のウラから八回表までのみという観戦歴では、女神と会話することもままならないのか。だがそうは言っても地上波のテレビでは夜7時から9時までしか試合は中継せず、夜のスポーツニュースを前にして、透は寝てしまっていた。この数日というもの、女神とデートできるという興奮で夜もろくに眠れなかったのだが、昨日に限ってそ

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