レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.35
【ブログの過去記事】
[43枚目]●リーラ・ジェイムス『マイ・ソウル』<スタックス>(10)
リーラ・ジェイムスは、好きなミュージシャンだ。シンガーとしての魅力もあるが、曲が醸すフィーリングが気に入っている。レディシやクリセット・ミッシェルのような斬新さはないが、旧い感覚も新しい感覚も持ち合わせていると思う。
本盤に於いても、前半がダイナミックなパワー志向、中盤はオールド・ソウルに繋がるようなスウィート・マナー、後半は音やヴォーカル処理などに遊び心も感じ取れる。といった風に多彩に攻めていながら彼女らしさは一貫している。
エタ・ジェイムスのカバー曲集を出した事でも判る通り、エタの力感溢れる歌唱を感じさせる。ただ、それだけでなく曲の中の一部分として、自分のヴォーカルを生かす意思が見える。基本的にサウンド志向のミュージシャンではないだろうか。
本盤で言うと特に、ベース音の重量感やオールド・ソウルのさりげないサンプリングなど私の好む所だ。ラヒーム・ディヴォーンとの絡みも、互いの魅力が生きている。
本作は<ワーナー>→<シャナキー>に続く3作目。そしてこの後再び<シャナキー>へ戻る。
I ain't new to this
I want it all
Mr. Incredible - Ms. Unforgetable
Tell Me You Love Me
Its over
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