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国際結婚と嫁姑関係3<捨てられない世代との同居>

「まだ使えるのに、もったいない」

捨てるという行為に罪悪感を感じることは私もよくあります。

ですが、「他人にあげる」という行為でその罪悪感を消し去ろうとするのは如何なものか。

ということで、引き続き、義理母にまつわるお話です。

前回までのお話はこちらです。

国際結婚と嫁姑関係1<義理の母は日本人>

国際結婚と嫁姑関係2<キッチン事情>

義理母の好きな言葉

「大は小を兼ねる」

彼女が物を選ぶ時は、これが基準となります。
衣服も例外ではありません。

義理母は、80代の日本女性にしては、決して小柄なタイプではありませんが、オーストラリアのサイズに当てはめれば、Sサイズ、大きく見積もってもMサイズといったところでしょう。

そんな義理母ですが、衣類のサイズは必ずLサイズ、時にはXLを選びます。

体にフィットする衣類は嫌いだとはっきり公言しており、普段着はBボーイかよ!
とツッコミを入れたくなるような、オーバーサイズの服を着ております。

外出着もこれまたマニッシュ
コーデュロイ、ウール素材が大好き。

ポケットに手を突っ込んで立っている姿はダンディというか、おじさんそのものです。

もともと女性らしいというタイプではない義理母ですが、スカートやワンピースを着用していた時期もあったようで、それを私にくれるというのですが…

色もデザインも私の好みではないし、やんわりとお断りしました。

義理母とのファッションをめぐる攻防戦記事はこちらからどうぞ!

すると、義理母、

「今はもう太っちゃって履けないし、昔良く着ていて、思い出が沢山ある服だから私に着て欲しい」と再びオファー。

最終的には、気に入らなかったら処分してくれて構わないと言うのですが、

だったら自分で処分してー(泣)
そんな思い入れあるやつとか、処分し辛いし、、、

とりあえず、事を荒立てたくなかったので、貰っておきましたが、こういう場面が多々ありました。

義理母は試着嫌い

基本、義理母が衣類を購入するお店は、Big WやKmartなどオーストラリアのスーパーです。

もしくは、私も時々お世話になっているオーストラリアのファッションセンターしまむら的存在、Best&Lessという呼ばれるお店です。


大は小を兼ねるの言葉に則り、とりあえずLサイズ選んでおけば大丈夫。

単価が安いので、まぁ失敗しても良いかと思っているのか、

返品交換すれば良いと思っているのかはわかりませんが、

試着室に足を運ぶことなくレジに直行します。

あまり考えずに物を買えちゃうタイプなので、適当に買ったものがどんどん増えていき...

その行く末が、私のところだったりするのです。

割と豊満なバストの持ち主の義理母。

体にフィットする衣類は好まないというだけあり基本家ではノーブラです。

外出する際には渋々ブラジャーを着用するのですが、

その締め付けに耐えられなくなったのか、

ある日、道端でブラジャーを外してバッグにサッとしまった場面を目撃してしまいました。

その時は見てみないふりしか出来なかったのですが、あまりのさりげなさと、早技に、自分の目を疑った出来事でした。

道端でブラジャーを外してしまうくらい、締め付けるタイプの衣類を嫌う義理母。

そんな彼女がある日、ユニクロでガードルを購入してきました。

4部丈のベージュカラー、お腹周りを押さえるサポートタイプ。

私的に、あれだけ身体にフィットする衣類を苦手とする義理母が、何故これを選んだのかは謎でしかなかったのですが、

「ぽっこりお腹を少しでもスッキリ見せたい」

という彼女の女心?美意識?がそうさせたのであれば、微笑ましくも感じます。

すると案の定、そのガードルを持って、義理母が私の部屋を訪ねてきました。

この下着、小さくて履けないから私にどうかとのオファー

ガードルなんて履かないし、サイズもオーストラリアのLサイズで、
私には明らかに大きすぎます。

「ガードルは履かないので結構です。」

と私にしては、ピシッと断わることができました。

「でも、きつすぎて無理やし、店に持って行ったら返品でけへんて言われたし…」

えっ、返品しに行ったの!?
パッケージ破ってるし、ガードルって下着扱いだろうし断られて当然だよね...

まぁ、義理母なのでこのような行動もあるあるです。

履かないものを受け取りたくない一心で、

「ガードルだから、ぴったりしていて当たり前だし、オーストラリアのLサイズだったら小さすぎるはずはないですよ!」

と私も義理母を納得させようと必死のパッチ

ですが…義理母、

とにかく自分は履かないから、私が気に入らなかったら、人にあげるか、捨ててもらって構わない!

という言葉と、そのガードルを残してその場を去って行きました(苦笑)

同居中は衣類でしたが、同居後は自らが使わなくなったお鍋などの調理器具が回ってくるようになりました。

微妙な中古品を人に押しつける行為ですが、私には全く理解できず、

何度か旦那に愚痴ったこともありました。

旦那も何度か義理母に忠告はしてくれたのですが、

そんなことで彼女が変わるはずもなく、

今でも旦那のいない場所で、時々私は使い古しの物を貰っています。

義理母から貰って困った衣類ベスト3

• Lサイズのヘソ上まであるベージュのパンツとガードル
• 何度洗っても強烈な樟脳(ショウノウ)の匂いが取れない浴衣
• サイズXXLのポリエステル素材のクリスマス柄のショートパンツ

決して私を思って選んでくれたり、譲ってくれたものではないのは一目瞭然ですよね。

断る力

「誰かから贈り物を受け取ったら、感謝の気持ちとともにありがたく受け取る」をモットーに生きてきた私が、義理母と出会い、断ることを覚えたのは一つの学び、成長だったと思います。

ただし、敵は手強い。
一度断るだけでは、断ったことにならないのか…

今まで最高3度、いらないと断ったことがあったのですが、
この時も結局、義理母の押しに負けました。

実は現在、義理母の他にも、断っても押し付けてくる人が周りに2名いるんです。(旦那の友達の奥さんと、同じアパートの住人)

「断り上手な自分になる」

きっとこれが私の今世の課題なのでしょう。
いやぁ、難しい。

義理の両親と3年間の同居生活。
まだまだ書き足りない自分がここにいます。
ということで、また次回に続きます。

こんな私の愚痴を読んでくださってありがとうございます。


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