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『Strange Horticulture』ゲーム紹介とクリア後感想

Strange Horticultureを1周クリアした感想文です。ネタバレ少なめ。

 図鑑、読むのお好きな方いらっしゃいませんか?私は好きです。
 知らない動植物の姿、特徴、時には変わったエピソードなどなど色々書かれていて想像するのが楽しかったです。
 あとは攻略本、設定資料集、昔のゲームの説明書とか。ゲーム中には見られないアイテムの見た目や小ネタが描かれていたりするのが好きでした。
 当てはまった方は「Strange Horticulture」を楽しめると思います。

おすすめな人
・フレーバーテキストを読むのが好き
・オカルト要素が好き
・静かにゆっくり遊びたい

NGな人
・文章を読むのが面倒
・暗い雰囲気が好きじゃない

注意
・事件を追っていくような推理物ではない


ゲームシステム、特徴

 名前の分からない不思議な植物を集め、図鑑から名前と特徴を調べ、求める客に提供する。
 お客さんへの対応に制限時間は無いので、のんびりゆったりフレーバーテキストを読んでじっくり考えてお客さんへ提供できます。
 開始直後はどの植物が何という名前か全く分からないですが、図鑑の情報を基に客が求める植物を正しく選ぶことができれば名前が判明します。
オプションの「ゲームプレイ」から「植物のラベル」にチェックを入れることを推奨。正しく選べた植物に名前のラベルを付けてくれる)
 植物の数も図鑑のページも最初は少ないですが、客に植物を提供すると図鑑のページが増えたり植物をもらえたりします。
 時には自分で探検して新しい植物を拾ってくることも。地図を使って探索すると植物を発見して種類を増やすことができます。探索で困ったことがあれば自分でも植物を使います。
 最初は空きの多い植物棚も最終的には結構ぎゅうぎゅうのごちゃごちゃになります。

 客へ提供する植物はたまに選択肢が出ることがあり、どちらを選ぶか悩ましいものも。エンディングもいくつか分岐するため、何をするか、しないかはよく考えた方が良いでしょう。場合によってはイラッとくる客をえいっとやってしまうこともできる模様。
 あとゲームをスムーズに進めるなら、探索はできるところからどんどん行った方が良いです。持っていない植物を客に要求されることになりゲームが滞ります。逆に言えば客から要求されるのはその時点で手に入れられるものなので何かを探索し忘れているとも言えます。手持ちのアイテムを色々調べましょう。
 探索が行き詰ったら戻ってきてもデメリットは無いです。探索に行くには「探索意欲」ゲージが必要ですが、時間経過で溜まるうえに植物に水をあげれば加速します。
 あまり適当なところに出かけると危険ですが行きたい場所が分かっているならどんどん行きましょう。

 ゲームの雰囲気は暗め。植物店のある街はどうにも陰気な街らしく、全体的に陰鬱な雰囲気です。大体雨が降っていたり、晴れてもぼんやりした明るさ。音楽も静かで影があります。明るさは望めないものの、静かに落ち着いてプレイできます。

 あと文字を読むことが重要なゲームということで視力が低い人は心配になるかもしれませんが、小さいものが見辛い人用にズーム機能も付いています。

植物図鑑の目次と客が依頼する様子
図鑑片手に必要な植物を特定する

難易度

 図鑑には植物の説明の他に絵も描かれていますが植物の特徴的な一部分のみ。
 ただ植物の特定はそれほど難しくないです。分かるものを埋めていけば分かりにくいものも消去法で埋まります。図鑑の挿絵は全面的に信じて良いので見た目で選ぶこともできます。文章だけで迷ったらより挿絵に似ているものを選べば当たります。
 客の要望は図鑑をちゃんと読めば分かるし、探索は謎解きになっていますが難易度は高くないと感じました。他にも色々謎解き要素はありますが、総じて難易度は優しめ。
 ただし失敗できる回数はゲームの1日あたり3回までなので、完全な当てずっぽうは推奨しません。

ストーリー

 ストーリーは植物店を先代から引き継いだ主人公が植物を客に提供するうちに、街で事件が起きて主人公も事件に関わることになる、というもの。
 自分から進んで事件を解決しに行くのではなく、巻き込まれて問題に対応することになります。ミステリ要素もありますが基本はオカルト。ストーリーの謎を推理して楽しむというより、奇妙な事件の行く末を見届けるという方が近いです。
 顔見知りからなんだか怪しいお客さんまで、みんな色々事情がある模様。ストーリーに関わる人は人物一覧で背景情報がちょっと分かったりします。

日本語化

 テキストが重要なゲームだけにできれば母国語で遊びたいところ。日本語は訳に違和感も無く、きれいに日本語化されています。フォントもゴシック体ではなく見た目に合わせられていて良い感じです。(ゴシック体にすることもできる。見やすいがださい)
 植物に付けるラベルも日本語で入力できるもののSteam版だと挙動が対応できていないようで、Enterキーを押すと入力が吹っ飛んでしまいます。変換までしたらEnterを押さずに画面の適当なところをクリックすると入力完了できます。Switch等ではやったことがないので未確認です。

日本語ラベルを付けたところ
日本語ラベルを付けたところ。もちろん漢字も入れられます

プレイ時間

 1周目をのんびり進めて10時間ほど。ちょうど良いくらいの長さでした。

感想

 ほどほどの難易度とシナリオの長さで程よく遊べるゲームでした。フレーバーテキストを読んでいるのが好きな私にとっては楽しめました。逆に言うとそれが楽しみの半分くらいを占めるので、文章を読むのが好きではない人はやめておいた方が良いです。
 後は雰囲気が暗いので公式のトレーラー等を見て自分に合うか確認した方が良いかも。謎の植物店を営む店主のロールプレイをするにはぴったりの雰囲気だとは思います。
 エンディングはいくつか分かれているようですが、1周すれば最後に全ての植物の答え合わせをさせてくれます。それもあって2周目を遊ぶのが少し億劫かもしれません。分岐はそれなりに分かりやすいとは思うので日付を覚えておいてロードして別の選択を試す、でそれなりにスムーズになりそうです。他にもそれほど数は多くありませんが、選択肢が2つある客もいるので逆を選ぶとどんな反応になるか追いながら2周目を遊ぶのが良さそうです。
 ゲームプレイはクリックとドラッグ程度しか使わないので操作に難はありませんが、日本語のラベルを付けるときだけ注意。方法はこの記事の「日本語化」の章を見てください。
 探索の手掛かりになる手紙やメモが沢山出てきますが、手紙に関わる場所の探索が終わればチェックマークを付けてくれます。まだ使っていない手掛かりを見落とさなくて済むのが親切だと思いました。


 内容は以上となります。
 Steamの他、Switch、XBoxなど色々なプラットフォームで遊ぶことができるので、気になった方は遊んでみてください。

https://store.steampowered.com/app/1574580/Strange_Horticulture/?l=japanese

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