[前編]最強の執筆環境とはなんぞや
人生の半分以上を費やして、小説を書いている。
それだけ継続していれば、読んだ量も書く量も、そこそこである、自負と自覚はある……が、書き上げた、となると話が変わってくる。
いや、短編はわりと得意なのだが、長編になると途端に冗長さが目について、途中でどっせい! と放り投げるきらいがある。ほんと、長編書ける人尊敬する。その体力と忍耐力は何処から沸いてくるの、仕事が済んだ後に執筆するとか超人ですか妖怪ですかと問い質したくなるが、まぁ周囲のアマチュア作家の悩みは書きたい・書けないに落ち着くのでここんとこは皆共通の悩みなのだろう。
ただ、やはり効率と能率が存在するなら是非倣いたい。この辞書が良いと聞けば入手し、アウトライナーで書けば長編も怖くないと聞けば試し、やはり手書きが、いや、PCが、このアプリが便利、そんな諸々に楽しく踊って最近はステッパー踏み踏みタブレットで書き物をするのが定番になっているものの。
最近。
目が、きつい。
ブルーライト、辛い。
燦々と降り注ぐ紫外線の強さから逃げ場のない職場で、それでなくともダメージを食らっている眼球が、どうにも……帰宅してからの、長時間の作業を拒む。
どうにか、ならんか……! と改善策をまず思いついたのが目に優しいと評判の「kindl paper laight」の導入。
いやでもこれ……Androidアプリは走らないよなぁ。頑張れば行けるとあるがその頑張りは自己責任な上、思った挙動をしてくれるか確信が持てない。
次案・紙に書いて、OCR機能でテキストに取り込む。
プロットならともかく、本文を自分の字で見るのキツい。
次案・音声入力……そもそも画面を注視出来ないので不可。
そんなこんなで自分で自分の案を潰していって、最初の電子書籍リーダーの活用に立ち戻る……あぁ。これにGoogleplayが導入されていれば……! 現況、Androidで利用している諸々のアプリをそのままDLすればいいだけなのに! なぜ! e-inkディスプレイはこんなにも弱者なの! と机をだぁん! しておいてふと気付く。
……待てよ? 自分が知らないだけでは?
試みに、Google先生に「e-ink タブレット」で聞いてみる。
ある! あるじゃん! ざくざくあるじゃん!
気になるのはこのシリーズ!
この夏に新製品出てるし!
あ、でも、でか! たか! あんまりでかくても重いし取り回しが聞かないし、一ページの文章量が多すぎても挫けるんだ、でもサイズ展開多いな?! この子ならいけそう!
しかしさすがに表示スピードが遅いという、特性上の弊害は存在している、でもなぁ。いいなぁ。一番望んでいる「目が楽」という要素に対して、現時点、これ以上のものはない……。いやでも、ページを繰るわけでなく、一文字一文字打ち込んでいく使用に支障はないものか? 実機が見たいなぁ。地元の電気屋にはないだろうなぁ。このご時世に都会に出るのもな……と悩んでいたらふと閃いた。
レンタルすればいーんじゃね?
以前、「執筆に最強な環境はipad」という記事に踊ろうとしたけど、いきなり買うには今までWindowsで生きてきた身にはあまりに無茶! せめて、せめて何処かでリース出来まいかと調べたときにレンタル屋さんがあることを知ったので(なおこの時はその気になればいつでも借りれると知っただけで満足して終わった)。
気分的には「ハハッ! マサカネ!」くらいの軽い気持ちで検索をかけたらしっかりありますやーん! しかも17時までに申し込んだら明日には届きますやーん! お手頃価格ですやーん! じりじりしながら待たなくて良い上にあらゆる機能を二週間試せるとあっちゃぁ、申し込まずにいられない! なぜなら実機が届いていない、この記事をタブレットで書いてる時点ですでに目が痛い! もうダメだ!
ということで到着後のタブレットとまとめてレビューしたいと思います。
なお、偶然にも申し込んだレンタルサービスRentio様がNOTEユーザーでらしたので、勝手に運命を感じている(なんて迷惑なユーザーだ)。
そしてここの申し込みシステムがめっちゃ楽! だったのでそこも併せてご紹介しますな!