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0043緩和ケア病院へ転院
抗がん剤治療を進めていましたが、事態は急変。
がんの転移が至るところまで広がってしまい、治療の継続が困難な状態に。
そこで、抗がん剤治療から緩和ケアへ切り替えすることになりました。
急な変更に、またもや僕は状況がよく分からない状態です。
それに、緩和ケアがどんなものかも分かりません。
つまり、簡単に言うと、治療ができないので、良くならないということです。
数日後、転院先が決まり、転院にあたっての打ち合わせをしました。
たしか、9月の後半だったと思います。
その際、年内までもつかどうかという余命宣告を受けました。
治療ができないとなると、最期の日がくるまで待つしかないという状態しかありません。
そのための転院のようなものです。
急な余命宣告と、緩和ケアの意味を知り、悲しみに暮れるしかありませんでした。
ひとりでいた時は、ほとんど泣いていたと思います。
それに、余命宣告にあたっては、彼女も知りません。
でも、薄々と気付いていたとは思います。
それについて、彼女がどんな気持ちでいたのでしょうか。
そこのところは、僕は分かりません。
現時点で、あと2ヶ月の命ということです。
次回へつづく。