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資格いおっさん22 蓄電池設備整備資格者

note稼働以前に受けた試験について、記録します。

蓄電池設備整備資格者
受講日 令和 4 年12月21日  受講地 東京(連合会館:千代田区神田駿河台3-2-11)

①講習時間
 2日間(各日拘束時間は7時間程度)

②勉強量
 スライドと資料の読み合わせが主体
 最後に修了考査

③下知識
 機械工学卒、自家用発電設備の取扱い実務4年以上、第3種電気主任技術者、電気工事士、消防設備士甲種4類

④講習の印象
 読み合わせのポイント学習。資料自体は実務に即していて結構良さそうだが、あまり印象に残らない。

⑤手応え(終了考査)
 真面目に受講していれば、ポイントをアンダーラインすることになるので余裕。

⑥ 資格の意義など
 蓄電設備を取扱うには、総務省消防庁次長通知「火災予防条例(例)」によると(あるいは市町村(特別区の区域は都)が制定する「火災予防条例」によると)相当の能力を有している者を選任して業務に充てなければいけないことになっている。具体的には電気関連の資格+αの能力ということになるが、あまり具体的ではない。それを明確に証明するために「一般社団法人電池工業会」が設けた民間資格が一役買っている。

 グダグダと書いたが要するに、民間資格ではあるが、業務独占資格の立ち位置にあり、蓄電設備を保有している事業所では必須の資格になる。

 蓄電設備なんてそうそうないよ、と思うかもしれない。確かに、ごく一般的な事務所に蓄電設備があると聞いたことはあまりない。しかし、近年は省エネを意識して、比較的大きな建物には、自家発が設けられていないだろうか。
 また、多くのエネルギーを扱うプラントには、予備電源としての発電機(ガスタービンなど)が置いてあって、それらに付随する形で、蓄電池が設置されているケースは割と当たり前である。

 また、近年は太陽光発電設備の普及や、災害用拠点も増えており、気が付かなかったけど思いがけず蓄電池がそばにあったなどというケースも出てきている。

 ハードルは高いが、受講しておけば、それなりに見えてくるものはある。

 受講要件などを確認すると、電気系、消防系の資格を有していること(または相当の実務経験を有すること)が前提になっている。
 事務員としての立ち位置が長い人には無縁かもしれないが、技術系で管理部門にいる人には、いつか縁がある資格になるかもしれない。


⑦ その他

 受講資格については以下のいずれかを所持する者となる

・第1種又は第2種消防設備点検資格者
・甲種(第1類~第4類のいずれか)又は乙種(第1類~第4類のいずれか)の消防設備士
・一級又は二級建築士
・第一種、第二種又は第三種電気主任技術者
・第一種又は第二種電気工事士
・1級又は2級電気工事施工管理技士
・自家用発電設備専門技術者
・蓄電池設備に関して3年以上の実務経験を有する者

日程を含めて、詳しくは以下を参照すると良いだろう。


 取得自体は決して無駄ではないが、欠点はお金がかかることである。
 なんと3万円も取られてしまう。個人で取得しようとする人にとってはトホホな金額である。

 また、そこまでの内容かと言うと。。。関係ない人は無理に取る必要はないとおっさんは感じた。なにせ、本当に資料の読み合わせばかりの展開なのだ。

 もうちょっと、講師が実務に即したエピソードや、図解による面白解説をしてくれるなら良かったのだが、困ったことに、この講習自体はちょっと退屈であった。

 とはいえ前述のとおり、現状では業務独占資格となっているので、蓄電設備の運用が必要な組織にいるならば、はいはいと手を挙げてさっさと取得したほうが良いだろう。

無論、会社のお金で。


 資格自体、良いのか悪いのかはっきりせず、所により少し酷なレビューになってしまったが、貰える資料自体は有益なのは確かだと思う。
 資格証と一緒に会社に保管しておけば、OJTへの活用や、非常時のマニュアル作成、蓄電池を含めた発電設備の概要から仕組みまでをよく理解できるように思う。

 もう少し講習自体をお安くするか、配布資料以上のなにかキャッチーな内容があれば、お金を払ってでも参加しましょうと言いたくなるのだが。。。

 ちなみに、資格には有効期限(4年)があって更新講習も必要となる。実務から離れてしまったり、若い人に譲ったら、称号だけ残しておいてもう出ないと思うので、更新講習は一生のうちに2回ぐらいがせいぜいかなと思っている。

 勝手な想像だが、民間資格が事実上の業務独占になってしまっているため、商業的には独占状態である(一応、多くの業界関係者や会社が参画する社団法人だけど)。故に講義の露骨に質が下がってしまう危険性を感じている。

 現状は資料がしっかりしているが、今後はちょっとどうかな~と心配ではある。

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