おっさんミニ情報3 ドローンサッカー
おっさんが興味深いと思った事象、あるいはコアな情報を提供するおっさんミニ情報。今回はドローンサッカーについて紹介する。
ドローンサッカーとはドローンを使ったスポーツ競技で、2016年韓国発祥以来世界に拡散、現在では国際大会も開かれ、正式なスポーツ競技としても地位を得始めている近代的な競技である。
日本では今一つ広がりが鈍いが、近年のドローン産業の広がりと共に、徐々に知られつつある。
ドローンの普及と理解促進、息の長い活用を、そして若年世代のSTEAM教育に有用とにらみ、おっさんは1、2年前から参加している。
尤も今のところは、自分でチームを作ることができず、スポットのゲスト参戦、メカニック参戦で終わっているが。
ルールなど詳しくは以下を見るとよいだろう。
https://www.jdsa.asia/introduction/
簡単に言うと、ハリーポッターのクィディッチのような競技で、相手チームコートの空中にあるリングの内側をドローンが通過することで得点となる。
公式試合では 5機VS5機 で対戦となり、5機のうち1機が「ストライカー」となり、ストライカーだけが得点できる。ほかの4機はストライカーの得点をサポートしたり、自分チームコートのリングに相手チームのストライカーが入らないように妨害するといった役回りになる。
試合中はドローン同士が衝突するため、破損、故障は当たり前の競技となっている。前半5分の試合、5分のインターバル、後半5分の試合という構成となっており、全試合を合わせての得点で勝敗を決する。そして、中間の5分のインターバル中は修理を行っても構わない。
ドローンの操作テクニック、修理技術、戦術、チームワークなどが要求され、正しくスポーツ競技の要素が含まれている。
LEDによる配色で見分けるが、既定の重量とサイズを満たしていれば、装飾はある程度自由。単機でも音や光を工夫する楽しさはある。
また、センサー類が無く、試合中は他の機体による風圧の影響も大きいため、操作は熟練を要する。
このように難しい部分もあるが、それでもおっさんは、以下の点でドローンサッカーの有用性は大きいと思っている。
①教育面
繰り返しになるが、やはりSTEAM教育との親和性が高く、教育機関を通じて、これからの若い世代に広めたいと思っている。
②ビジネス面(信用の獲得)
また、ドローンの免許制度においても、現行法では手動による操縦を前提としているため、スポーツでドローン操縦している経験を持つことは、手動操縦技術の大きな証明となり得るだろうと考えている。
③目を惹く受け入れやすさ
そして、スポーツ・エンターテイメントとしての地位を獲得できれば、息の長いものになるだろう。この部分は今後の国内での展開にもよるとは思うが、少なくとも海外では賞金を伴う大会が催されており、伸びしろは大きいのではないかとおっさんは期待している。
実際の大会について、直近では東京都の墨田区で開催がある。3月10日(日)と非常に参加しやすい日程である。
https://www.jdsa.asia/news/20240310udcsumida/
日本では未だに、ドローンに対する漠然とした不安(事故や責任など)が燻っていて、実際に飛行させるとなると色々とハードルが高い風土ではある。しかし、スポーツやエンターテイメントから入ることによって、ドローンに興味を持ち、或いはその場で専門家の話を聞くなどの機会が生まれるだろうと考えられる。
ドローンの啓発、そして利活用を大いに促進してほしいとおっさんは願っていて、その足がかりとしても、ドローンサッカーには今後も期待したいところである。