資格いおっさん31 第3種電気主任技術者(2/6) 理論のお勉強編
note開始以前に受けた試験について、記録します。
電験は重要なので何度か執筆予定です。
2回目は理論の勉強法についてありのままと考察をお伝えします。
①勉強時間
理論:2か月(毎日2時間)
②勉強量
理論:テキスト1周+過去問10年を2周半
③下知識
機械工学出身、ボイラタービン主任代務者経験アリ(2年)、1年目と2年目の勉強の間に第2種電気工事士取得、
電気点検について、電気主任技術者に月一で同行して一通りチェックなどを1年半
④使用テキスト・問題集
電験3種これだけ理論(電気書院)
印象:
全範囲をなんとか網羅しているとは思う。ちょっと難しくて取っつきにくいが、独学2か月で仕上げるならと選択。
みんなが欲しかった! 電験三種の10年過去問題集
印象:
練習用過去問の量としては十分。科目ごとに分離できるのが便利。解説は分かりやすいが電気書院との互換性がないため困惑もあった。
⑤おっさん流攻略
(1)テキスト1周以上、過去問は3周しようと思ってゴールから逆算。学習時間ではなく学習量を決めて挑むようにした。
(2)とはいえ手探りだったので、一先ず3週間は全力でひたすらやると決める
(3)テキスト中心で無理に3週間で仕上げ、学習内容の網羅とボリューム感をチェック。
(4)1日に5問~10問ぐらいがやっとかなと当たりを付けて、3日で過去問1年分、30日で10年分と計画
(5)計画してみて2か月では無理だなとの結論が出るも一先ず回す。最低5問を目標としつつも、仕事や疲労で3問しか解けない日もあった。
(6)4年分ぐらい解いてから、B問題は基本は捨てる事に。一応出来そうなところだけは解いた(情報系の進数変換問題など)。
(7)丸一日休む日を10日に一回程度は入れるように整えつつ、土日は10問こなすなどメリハリをつけて学習
(8)最終的には10年分をなんとか2周半(半もいかなかったかも、4年分のと中だったか)いけた
(9)前日は間違えたところのうち、解けそうなところだけピックアップ。電気計測、直流回路、交流のA問題、原子の話、情報系
(10)必死だったが、確実に解けたのは45点、半々が20点分ぐらいだろうか。自己採点では最初バツが7つぐらい続いてもうダメかと思ったが、最終的に55点ギリギリ合格だった。
⑥反省点
急ぎ働きが過ぎた。あと1か月あれば戦略も随分変わっていて、確実な攻略が出来たと思う。
頭に残っていた高校物理の記憶を総動員しつつ、高校化学や情報系の知識も借りつつで何とか通った感じ。
この2か月は、電験の勉強をしたというよりも、高校レベルの科学の基礎を掘り起こしつつ、電験理論の出題傾向を把握して弱点をついたメタ戦術で辛勝という感じ。
交流回路で、スターデルタ変換に伴うコンデンサ容量の変化といった内容などがあるが、こうしたものをなんとか覚えたものの、自信はない状態だった。
公式を丸暗記したり、語呂合わせ的に電気計測を覚えたり、一方で直流回路(取れる問)だけは何とか死守するなど、およそ電気の識者とは程遠い、試験攻略に特化した動きであった。
加えて勘が奇跡的に1問当たっちゃうなど、運も良かったと思う。
⑦学習優先度(通常の分けによる呼び名とは異なる場合があります)
1位:直流回路
2位:交流回路
3位:電磁気の理論
4位:三相交流回路
5位:電気計測
6位:電子理論(ベースエミッタコレクタとかそんなん)
7位:その他(情報やら原子論やら)
どれも重要だが、1位から4位は全部続き物(それをいうと電験全部そうなのだけど)として順次覚えるべきこと。
三相交流は難しいのだけれど、機械や電力でも使うので結局覚えないといけないが、使いこなせてきたら理論も安全圏と思う。
いずれにせよ二種以降に進むなら、1~4位は当たり前のレベルでもある。
電気計測はキルヒホフなどの有名な定理は全部踏まえた上で、ブリッジの有名な回路もせめて雰囲気だけは把握。
1~4位と理屈自体は被るのだが、計測器という物を扱う分案外覚えやすいので、その分後回しでもなんとかなる?
その他はどうしても重要度が下がるのだけれど、進数変換など情報系知識に救われたり、原子論など高校物理の学習経験の残りカスが効いたりする。
まったくやらないのはNGだが、現状戦える部分は、出題傾向含めて押さえておきたい。本番で得点が5点ぐらいは上がると思う。
※次回は電力科目の攻略について具体的にお話をする。