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彷徨うおっさん150 おっさん達をイライラさせる若手の言葉と態度(中編) 芝居がかった纏わりつく言葉と態度

 前回は、最近おっさんが若い人からかけられた言葉のうち、
「〇〇じゃないですか~?」
「えっと~」
 について、思う所を述べた。

 今回もその続きとして、今度は態度も含めたいくつかを紹介し、思う所を述べたい。

<そ~!ですねぇ~…>

 質問をすると必ず接頭語で「そ〜!ですねぇ〜…」をつける若手は多い。

 共感をアピールする一言が癖になってこれを連発するように思う。おっさんの知る新人の例で言えば、更に最初の「そ~!」の声量とトーンの高さで、如何にも考えている感をにじませてくるのだが、かくも耳障りである。

 数秒で思いつかなかった、或いは知らない事であれば、その場で「ごめんなさい、分かりません」「一旦ちょっと持ち帰らせてください」などとスマートに答えて欲しい。
 回答は後で改めるなり、別のスタッフや、担当者の上司に訪ねた方が好ましいことなど、社員個人に受け答えの限界が生じるシーンはベテランでもいくらでもある。
 受け手は冷静に状況判断したいだけで、質問にきちんと答えてくれるかどうかは、ある意味大して気にしていない(適当なことを言うやつは論外だけど)。
 故にこの言葉に多分に含まれる「あなたのために悩んでますアピール」や「如何にも申し訳なさそうな態度」は要らない。

<なるほど~、はいはいはいはい、了解です、とにかく頷く>


 「なるほど~」は本当にウザイ。受け答えは「はい」と一回だけで構わない。受け答えの毎になるほど~というのは、どうにもわざとらしくて芝居がかっている。芝居がかっている系のセリフは他にもゴマンとあるが、かくも聞かされた相手は大抵「こっちの事バカにしているのかな」と感じる。さもなくば「ウザイ、面倒くさい」と感じる。

 また、そのなるほどが「納得」という意味合いなのであれば、尚更使うべきではない。

 何故ならば、どちらかというと目上の人間が、目下の人間の発言に対して「聞くべき点はあるようだね」といった意味合いで用いることが多い言葉なので、それだけで「偉そう」な印象を与える。どっちにしても不快だ。

 似た言葉に「確かに~」という人もいる。偉そうな感じがしないのでまだマシな気がするが、それでも友達感覚ではあるし、芝居が勝っていて不快、纏わりついてきて面倒臭い言葉なのは変わらない。 

「はいはいはいはい」と繰り返すのは癖なのかもしれないが、本当に良くない。おばあちゃんも言っていた。昔から「はい、は一回で」と決まっているではないか。


 あえて理屈でNGな理由を答えるならば、生返事の時や、乗り気ではなく渋々承知したときに「はいはい」と繰り返すことがあるが、かくも繰り返しちゃうとそういう意味にもなってくるから、止めようねと言う話である。
 
 「はいはいはいはいはいはいはい」と電話でこれでもかという程はいを繋げている人がたまにいるが、そこまで露骨に聞いてますよアピール、理解していますよアピールをされると、やはりバカにされている、ウザイという印象にもなるだろう。 

「了解です」も良くない。

 これも「はい」か、「分かりました」で良い。「了解です」は目上が目下に向けて使い始めた言葉なので、目下は使ってはいけないとも言われているが、これも芝居がかっている(少々軍隊用語的)、男の子同士の軍隊ごっこ遊びの延長のようなお友達感覚で、言葉が纏わりついてくるという印象の方がおっさんは大きい。

 「はい」「分かりました」は、熱量が低くて良いのだが「了解しました」は文字数も多い。会話が長引いて耳に残りすぎるのもある。

 頷く回数はなるべく少なくしてほしい。理屈は「はい」と同じだ。「はい」も含めて相槌は大事ではあるが、例えば先方からの状況説明・報告に際して、赤べこどころか、高速で何度もうなづく人が居る。

 ビジュアルを想像して欲しい。客観的に見て鬱陶しい、わざと臭いと思う人も多いのではないだろうか。
 うなづくなら目があった時、かつ話の区切りや息継ぎを認識した瞬間、ゆっくりと一回頷ぐらいで良い。

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