孤独なグルメ『大阪市鶴見区の山形らーめん』
大阪市内だけではないだろうと思うが、平日昼間の中心地の渋滞と信号の多さにへきへきする。
移動に出来るだけ車を使うのは避けようとしても荷物を運ばなければならないなど、どうしても必要な時があり残念ながら今日がその日だ。
心の中でブツブツつぶやきながらもやっつけなので粛々と仕事して目途がついたので家に戻ろうと思ったら朝から力仕事で腹の虫が声をかけてきた。
そういえば彼女がこの辺りに山形らーめんがあるよって言っていたな。
時間は午前11時。失礼ながら人生で山形ってほとんど縁と記憶がない。東北地方だから基本的に濃い味付けなのだろうくらいしか想像がつかないので一度食べてみるか。
ナビで検索するとそう遠くはない。しばらく走っていると交差点近くにそれらしい和風建築風の建物が見えてきた。ただ辺りを見回しても駐車場は見あたらない。
信号待ちでナビの駐車場検索でみると目の前の交差点を左折するとコインパーキングがありそう。
後は空いているのを祈るのみ。日頃の行いがいいから大丈夫だろう。信号を左折すると直ぐに見えてきた。見れば1台だけ駐車可能だ。サッとハンドルを左に切る。
さっと店に入ると券売機。漫才のようにらーめん何世代か名前がつくとしたら、ここ最近の店は券売機が増えてきたように思う。
食券を渡すと2人席に案内され水で喉を潤しながらスマホニュースを読む。
『お待たせしました!』スタッフの掛け声とともに出された黒い器には魚介エキスが凝縮された感じのする茶色の出汁、麺はチャーシューとネギで覆われていて見えない。
まずはレンゲで出汁を一口。
美味し!「おかか」をたっぷり入れたような味わいの出汁がぐっと舌を覆い、醤油の辛みが優しいパンチを効かせてくれている。
また一口、脂がウリの出汁とは一線を画す魚介系に物足りなさはない。
ちぢれ麺がゆえに出汁とよく絡まっているが、さっぱり系なので小休止することなく箸が進む。胃袋を多すぎず少なすぎず丁度満タンになった状態で完食。食べ終わりがらーめんなんだけど、いつもと違う完食感にまた満足しながら店をでた。
山形へ足を運んだことがないので正しいのかどうかわからないが、山形を感じたいときはここにくればいいかと思いながらギアをドライブに入れた。
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