ばんえい競馬重賞獲得馬の血統構成とその違い

父系でのサイアーラインだの書いてきたが結局、重賞を獲っている馬の血統構成がふと気になった。対象馬は現役馬に絞った。
血統の構成というとインブリードやアウトブリードがある。
今回はそこに着目し3つのグループ分けをしてみた。
・父母間でクロスが生じている馬
・父母間でのクロスはないが父と母にクロスがある馬
・クロスが生じていない馬

父母間でクロスが生じている馬
※記載しているクロスは父母間クロスのみ

父母間でのクロスは生じてないが父と母にクロスがある馬

クロスが生じてない馬


結果は以上のとおり。

表を作りながら思ったがクロスを生じている馬に関してはアオノブラックやスマイルカナ、ヤマカツエースのようにペルシュロン、ベルジャン、ブルトンのクロスがある馬は血統構成としてもバランスが良く活躍しやすい傾向にある印象をもった。ペルシュロンに関しては二世ロッシーニ、ベルジャンはジアンデユマレイ、マルゼンストロングホース、ブルトンは鉄鯉、恵雲のクロスが多い結果になっている。クロスしているところとしては4×5、5×5が多い。これを考えるとインブリードとはいえ生産者が配合を考えながら近い所で被らせないようにしていることも考えることはできる。

父母間でクロスがない3頭に関しては3頭とも馬格に恵まれている。
競争スタイルも第2障害を降りてからの力強さやキレがある。
この3頭面白いことにそれぞれで母の系統が異なる。アルジャンノオーの母 旭灼はペルシュロン、タカナミの母 后殊はブルトン、マルホンリョウユウの母 良姫はマルゼンストロングホースの2×3とベルジャン色が強い。この3頭の活躍には今後も注目していきたい。

クロスが生じていない馬に関してはキョウエイリュウ、キョウエイプラスが同じ牧場で生まれている。牝系たどっても活躍馬があまりいない印象であるが、もしかすると育成に何か秘訣があるのかもしれない。ネオキングダム、ヤマトタイコーに関しては馬格があり競争スタイルに関しては2頭とも同じペースで歩き切れる。
これらを考えるとアウトブリードの馬であるほど、馬体が大きくなりやすい傾向にあることは考えられる。

ばんえい競馬においてはサラブレッドほど血統が予想などには用いられないが、考えるきっかけになれば良いとは思う。
血統が全てではないし、ほんの一部に過ぎないと思う。
血統だけでなく、血統に対しての毛色や流星の特徴、馬体がどんな馬体かをみるとさらに面白かったりする。
ばんえい競馬はとても人気馬や活躍馬にフォーカスされやすいところがあるし、そこから興味を持ち、兄弟や近親にどの馬がいるかがわかったりすると応援する馬も増え、俗にいう「ロス」に陥ることが少なくなるとは思う。

まだどうしようか考えているところではあるが、今年度に関してはニックスやBMSについても調べていければと思っている。

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