過去3年分からみた重賞馬と斤量による父系頭数の違い
血統に興味がありながらしばらくそれに関する記事を全然書いてこなかった。
今回は過去3年分の重賞馬と斤量による父系頭数を載せていく。また、それらの結果から考察できることも書いていこうと思う。
はじめに(目的)
今回なぜこれらについて調べようかと思った理由
・単純にここ最近の重賞馬を確認しておきたかったから
・その重賞馬の父系がどのような系統、またその頭数を知りたかったから
・斤量によって系統の頭数に変化が出るのか興味があったから
・レースや予想における1つ参考になれば
・上記から血統に興味を持つ人が1人でも増えてほしいから
3年分の重賞馬
①2020年度
②2021年度
③2023年度
以上がここ3年間の重賞馬。
古馬重賞に関しては連覇やシーズン通して活躍している馬がいるためある程度かたまっている印象。牝馬や世代重賞ではポツンと出てくる馬もいるが、これに関しても決まった馬が多く出てくる印象。
3年分みてもやはりメムロボブサップ、アオノブラック、メジロゴーリキの活躍は目立つ。
斤量による父系頭数の違い
ここでは大まかではあるが700kg以上とそれ未満での頭数の違いがあるか調べてみた。
鉄理の系統は斤量関係なく安定して頭数がいる。
ロッシーニ系統は700kg以上の高重量での頭数の多さが目立つ。
楓朝や武潮の系統も高重量頭数が多いがこれらはアオノブラックやメムロボブサップがほとんどを占めている。
コーネルライスの系統も高重量の方が多い結果となった。
ジアンデユマレイの系統は逆に700kg未満での活躍が目立つ。
ニジエリアの系統も700kg未満での活躍が目立ったがこれは若馬や牝馬によるものであった。
考察
ここでは大きく3つに分けて考えてみる。
①ペルシュロン(ロッシーニ、楓朝、武潮等)
ペルシュロンは馬体が胴長、スタミナに長けている特徴がある。
スピードで劣ったとしても長く一定の速さで荷物をひくパワーやスタミナがあれば、荷物が重くなったとしても活躍できるであろう。今回の結果からも高重量での頭数が多かったことから、ペルシュロンの特徴がしっかりと現れていると考えられる。
②ブルトン(鉄鯉等)
ブルトンは胴が短く、殿筋がしっかりされており、瞬発力があるのが特徴。
700kg以上、それ未満でも頭数がそれなりにいたが、これに関しては馬場の影響も考えられるかもしれない。
700kg以上でいけば代表的なのはメジロゴーリキやサクラヒメだろう。第2障害を降りてからは一瞬のキレ味があり、安定して歩ける。
700kg未満でもサクラヒメが目立つがアバシリサクラやナガゼンガキタなど降りてからキャンターでいける馬がいることを考えるとこれもまた特徴がしっかりと現れていることが考えられる。
③ベルジャン(ジアンデユマレイ、コーネルライス、マルゼンストロングホース等)
ベルジャンは脚が長く、スピードにも長けることが特徴だ。主に700kg未満での活躍が目立つジアンデユマレイの系統が多い。確かに先行できて降りてからもスピード一気で粘る馬もいるくらいだ。
例を出すならダイヤカツヒメがそれにあたるだろうか。また、マルゼンストロングホースの系統ではここに名前はないが、現在B1クラスで活躍をしているドラゴンボーイなんかはまさにベルジャン種の特徴がはっきりと出ているようなレースをしている。
コーネルライスの系統に関してはカイセドクターやキタノユウジロウがいるため高重量に多く固まった結果にはなったが、キョウエイプラスが若馬で活躍している。
ベルジャンでも特徴が出ていることは考えれる。
おしまいに
3つにわけて記載はしたが、現在のばん馬は大きくこれら3つの種が入っている馬がほとんどのため、特徴ごとの記載はしたが、あくまで父系のみの話のため鵜呑みにはできない。返って色んな特徴が出ており、それぞれの良さが詰まっている馬が多くいるのも事実だろう。今後も重賞での活躍馬がとても気になるところだ。
2023年度シーズンが終わった時にまた1年単位で確認してみようと思う。