濡れたところをぺろぺろ舐めている女王様に興奮する
どこに興奮するかは、人類共通の部分と個人の性癖の部分とがあると思う。
今回の撮影は、後者であると先に断っておこう。
興奮のあまり手先が少しブレて、ピントが甘くなってしまったのを非常に悔いている。
女王様を怒らせて、痛い目に遭うかもしれないという恐怖もあったことを恥ずかしながらここに記してもおく。
あの音が怖いんだよな。
特に近づいてきたとき。
同じ日のその前のタイミングだったけども、その美しい肢体を今年新しく買ったレンズで今までより近づいて撮っていたため、あの独特の重低音を伴いながらこちらに近づいてきたときは、「うおぉぉぉぉぉ」と地声より低い声で思わず唸ってしまった。そうでもしないと体の中に生じた恐怖をかき消せないんだろうな。
さて、待たせたね、女王様がぺろぺろあれを舐めている写真ね。
クワガタのようにコナラの樹液に対して舌を出しているオオスズメバチは初めて見たかもしれない。いま改めて写真を見て、オレンジの舌がばっちり撮れていることに満足するに至った。
あ、ちょっと勘違いしていた。90mmマクロレンズで撮ったと思っていたのだが、これは300mmレンズだった。しかも、1.4mの最近接で撮っていた。
300mmレンズで1.4mの距離で撮ると何がいいかというと、サイズの記録ができるから。
こんな感じ。
横幅が大体7㎝なので、あとは写っている画面で長さを測って比をとれば、だいたいのサイズがわかる。
実際に計算してみよう。
今、私が見ている画面では横幅は大体12.7㎝。
それに対してこのオオスズメバチの女王バチの画面上での全長は、
お尻が丸まっているので測定できないのと、定規の右上がパソコンのフレームに引っかかって上まで持って行けないので、不正確だが、だいたい8.5㎝としよう。$${8.5\times\dfrac{7}{12.7}\fallingdotseq 4.7}$$となるから、およそ4.7㎝。正直、実際はもっと大きく感じるんだけどね。
5㎝近いものが重低音で毒針つきですぐ近くを飛んできて通るんだから、楽しいでしょ?
あ、そっか、去年に撮ってツイートしたオオスズメバチに比べて大きい、やったね!と思っていたが、あごを引いているか、突き出しているかで見た目の長さだいぶ変わるな。今年の4月20日、オオミズアオの羽化の途中で見て撮った後者はあごを突き出しているので、ちょっと大きくなるな。
うーん、まあ、生態写真で正確な長さを求めるのは、相手にもよるけど、なかなか難しいな。
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