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憧れのネジレバネを撮っていた!

ネジレバネについては初めて知ったのはいつだったか。おそらく『日本動物大百科 10 昆虫  III』をパラパラめくっていた時だ(もう絶版かと思っていたがまだ入手可能なのだな)。

昆虫の3巻分を買ったのはもう10年以上前だと思うので、ネジレバネについて初めて知ったのもきっともう10年以上前だ。

最新の研究ではどうなっているのか知らないが、私が現在保有している知識では、ネジレバネ目は系統的にどこに来るか不明、議論が分かれているという。コウチュウ目に近いとされているんだったか。

メスがじっとしていて、オスが動き回るというのは、卵子と精子の非対称性から生物界に広く見られるパターンではある。

ネジレバネと言えば、スズメバチネジレバネしか頭になかった。実際にスズメバチの写真はよく撮るから、見られるとしたらそれが一番、いや、それしか可能性がないと思っていたから、他のハチでネジレバネが仕込まれていたなんて予想だにしなかった。

先週の金曜日、美容室の帰りに3時間半の寄り道をした時に撮ったもの。その前立ち寄った時はアカガネサルハムシが見られて感激した。またいるかなとチェックしに行ったのだが、このあたりで写真を撮っているうちにどんどん便意が大きくなり、1駅半隣りの距離にあるセブン・イレブンに駆け込んで人間としての尊厳を保つことができたときだ。

前置きが長くなった。

あ、なんとかスカシバという蛾だなと思って、とりあえず撮った。

ん?と上でツイートしたように、蛾ではなく蜂であることに撮るために近づいて気づく。どこが同定ポイントになるかわからないから、撮れるだけ撮っておいた。

ただ、撮りながら、ん?おなかがへこんでる?と気になっていた。おなかのへこみがどうなっているのかも調べたかったが、ちょこちょこ動いて、いい角度でケツは撮れず、けっきょく飛んで行ってしまった。

しかし、そのへこみのことは忘れてた。

それが、

へ?

ネジレバネと言えばスズメバチネジレバネにしか頭になかった私には、一瞬なんのことかわからなかった。

へ??????

どこ??????

ツイート画像ではなく、元の画像を色々見てやっとわかった。

おなかがへこんでいるのではなく、逆だ。出っ張っていたのだ!

凸凹は相対的なものだから、盛り上がっている方を標準と思えば、そうでない方をへこんでいるように感じる。

違和感のすべてがつながった。

最初の1枚。

向かって右側、黒い部分が見えず、凹んでいるように見えるでしょ?

最初に凹んでいるんだと思うと、向かって左が出っ張っているって気づかない。

上の写真をトリミングして、さらに局部をアップするよ。

このもっこりしているところが、ネジレバネの一部。

こうなるといよいよ不自然な感じがわかるかな。

このあと体の向きを変えているので、もともと体をねじってはいるのだが、それにしてもヒップが左右均等に均整がとれていない感じがする。

ネジレバネがいるって最初から分かっていれば、もっとネジレバネをちゃんと狙ったんだけど、写真は残念でしたねぇ…。こんなチャンス二度とないかもしれないのに。

ところでこのハチは何だ?ってのは、千本ノックの方に。

またねん。



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こんとん
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