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虫嫌いを克服させる千本ノック 142本目 タイワンタケクマバチ(台湾竹熊蜂)

気怠い暑さで和室でまったりしていた。

なぜ立ち上がったかはちょっと忘れてしまった。

隣のリビングから外を見ると、クマバチ。

今年もこの季節だなとぼんやり見ていた。

あれ、このキムネクマバチ、やけに胸の黄色い毛が剥げているな。歴戦の雄なのか(メスだけど)なんて思いながら眺めていた。

記念撮影しておこうと、60mmマクロから90mmマクロに換えて、網戸を開けて撮ろうとしたら、こちらの姿に気づいて逃げてしまった。

ずいぶん慎重なやつ。

こんなツイートしてたら、

また来た。

今度はまともなのが1枚だけ撮れた。

ん?真っ黒?全身黒づくめ?

かなり剥げていて微かに残っていた黄色い毛と思われたのは、花粉か。

このあと撮った写真はすべて失敗。

反対の駐車スペースから撮ろうと、まずはバルコニーへ干している靴を取りに行く。

ついでに上から撮ってみる。

やっと駐車スペースに回るも、撮れたのは1枚だけ。

ちょっと近づくと、また逃げられちゃった。

この警戒心の強さといい、慣れたキムネクマバチと違う。

撮った画像をもとに、まずは出たばかりの『新 日本の昆虫1900 ②トンボ・コウチュウ・ハチ』で調べる。

一発ビンゴ。

タイワンタケクマバチだな。

知らずに撮っていることがなければ、見たのは人生初だと思う。

何度かネットでは見たことがあるような気がするが、うちのまわりでは見ないなあと思っていたものだと思う。

旧版の『日本の昆虫 1600②』も開いてみたら、やはり載っていなかった。

もうだいぶ前だけど、キムネクマバチを自分で記述するのに、クマバチとするかキムネクマバチとするか迷っていた。

長い名前の方がクマバチでも検索でヒットするのでいいだろうと思って、いつからかは定かではないが、キムネクマバチで統一している(はずである)。

『日本産ハナバチ図鑑』で調べると、さすがにクマバチはいくつか種類が出ているが、やはりいずれも見たことない、あるいはこの近辺では見ることのないものばかりだった。

そのなかで、タイワンタケクマバチは2007年に初めて確認されたという記述がある。

それがネットで検索すると2006年になっている。元はこのサイトだと思う。

私が持っている『日本産ハナバチ図鑑』は初版第1刷なのですでに訂正がなされているか、あくまで2007年の記述が正しくて、ネット(の多く?)が間違っているのどちらかだと思う。

うちのまわりには竹林はちょこちょこあるし、これから増えていくだろうな。

翅がけっこう美しかったよ。

最後に、そのあと来たキムネクマバチを。やっぱり比較すると、警戒心弱いよ。

より近くで撮れているのがその証拠。



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