虫嫌いを克服させる千本ノック 99本目 クロスジホソサジヨコバイ(黒条細匙横這)
初めて見たのは2010年2月1日、下高井戸の駅近くでだ。
やはりヤツデの葉を裏返して見た。
え?え?え?どっちが前?
TG-3で撮ったと思っていたが、当時まだ発売されてない。オリンパスのコンデジで撮ったことだけは間違いない。いや、フォーサーズ機か。
まあ、いずれにせよ、今この場所ではその画像がすぐに取り出せない。
冬の虫探しのお楽しみは、フユシャク探しとこのヤツデの葉めくりが虫好きには定番であろう。
フユシャク探しのついでにちょくちょくチェック。
D公園のここのヤツデの葉はあたりというか、なにかしら面白いものを見せてくれることが多い。
久しぶりに見たよクロスジホソサジヨコバイ(名前忘れてたけど)。
葉の裏をめくって、それを左手で抑えながら、徐々に近づいて撮ればいいかと高をくくっていた。
にしても、こんなにちっちゃかったっけ?
うそ!
飛んだよ。
跳ねるだけでなく、飛ぶんだ。
そりゃ飛ぶだろうけど、初めて見た、飛ぶところ。
偶然だけど、翅を開いた写真を私は初めて見た(笑)。
思いのほか動き回り、跳び回り、飛び回り、なかなかいい写真が撮れなかったなか、これが一番まともかな。note内で大きく写るようにまわりを切った。
おひ、どっちが前だよ?ってのが結局撮れなかったのが残念。
上の画像、初めて見る人、どっちが頭か、すぐわかるかな?
脚が見えているから、左下が頭とわかる…かな?それは昆虫を見慣れている人の感覚か?
虫好きでない人の意見が聞きたい。ぜひ、コメントもらえませんか?
クロスジホソサジヨコバイの漢字を調べていて不思議だったのは、ヨコバイは「横這」であって、「横這虫」ではなかったこと。
虫の漢字表記は、和名に例えばガが入っていなくても蛾とついたり、チョウが入っていなくても蝶とつけたりするのだが、ヨコバイの場合はなんでなんだろうな。
それから、スジはクロスジホソサジヨコバイにかぎらず、古くからは条が当てられているようだが、クロスジホソサジヨコバイの漢字をネット検索すると出てくるものは筋の字を使っている。
私も最初、筋だろうと思って書いたのだが、改めて条にした。
というのも『精選版 日本国語大辞典』ではスジグロシロチョウは条黒白蝶のようなので(コトバンク調べ。家に帰れば電子辞書でも調べられるけど)。
『日本国語大辞典』は元NHKアナウンサーで正統派スピーチの矢野香さんの本で知った。日本語といえば『広辞苑』が有名だが、その分量はリンク先に飛んでもらえばわかるが、比較するのもおこがましいレベルだ。
(分量は上の画像見れば分かるじゃん!と思ったアナタ。1つだけある短いレビューを読んでみよう。なんか欲しくなっちゃったな)
さすがにあれを買いそろえるのはお金もさることながら置き場にも困るので、あきらめたがその後精選版があることを知り、さらにそれが電子辞書にも入っているものがあるということを知り、飛びついた、そんな歴史も自分の中にはある。
なので、黒筋ではなく黒条。
クロスジホソサジヨコバイの学名は$${\textit{Sophonia orientalis}}$$。
カメムシ目 ヨコバイ科 カンムリヨコバイ亜科。