虫嫌いを克服させる千本ノック 78本目 チャエダシャク(茶枝尺蛾)
白いワタアブラムシはふわふわ飛んでいたけど、全然虫がいないー、手すりにほとんどいないー。
藁をもつかむ思いでトイレに駆け込む。
いたー。
しかもデカいシャクガー。なんとかエダシャクだろう。
やっぱり困ったときのトイレ頼みだ。
しかし、この距離だと300mmレンズだった。この日はあえておいてきた。
90mmマクロ+1.4倍テレコンで撮る。
右の。
この櫛状の触角はオスだな。
左の。
触角が見えない?それともメス?
撮っていたところ、どやどや小さな男の子たちが入ってきた。
「なに撮ってるのー?」
「虫」
「あ、蛾が二人いる」
「あ、ここにも虫がいる!」
気づかなかった。
「カメムシだねぇ」
とりあえずそれも撮っておく。
「なんで虫撮ってるのー?」
(なんでって……そこに虫がいるからだ?)
「蛾が2匹いる―」
「違うよ、二人だよ」
可笑しくて手がブレちゃうだろ。
引率と思しき大人が子供たちを連れ去ったあと、うんと手を伸ばして、背面の液晶モニターを見ながら画像サイズも大きくして撮りなおす。
別の男入ってきたけど、無視。
左のはやっぱり触角がどこかわからない。
およそ15分後、もう一度トイレに来る。
そうだと思い個室に入ると、いた。もう1頭。
こちらの方が近いのでよく撮れる。鍵をかけて、フラッシュ撮影も。
やっぱり触角が見当たらない。
そのおよそ45分後。別のトイレ。
櫛ひげじゃあ。
このあと本屋に行って『くらべてわかる蛾』を立ち読み。
エダシャク亜科のページを中心に3往復くらいしてわかる。
チャエダシャクだね。
今が旬か。
幼虫はうちの庭でも見たことある。
花が散ると多くの人が見向きもしなくなるソメイヨシノの新しく開いた葉によく見られる。春本番になったらぜひ幼虫を探してみてね!
成虫は、今ならご近所の壁にベタッと張り付いているかもね。
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